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「うごメモ3.13事件」について 関連用語 「うごメモ3.13事件」について 「うごメモ3.13事件」とは、2013年3月13日に、ニンテンドーダイレクトによって 「うごくメモ帳3D」が発表され、同時にはてなが運営してきた 「うごメモシアター」と「うごメモはてな」が同年5月31日を以てサービス終了することが 決まったことにより、大勢のうごメモラーが大騒ぎを始めた事件である。「3.13事件」ともいわれる。 「うごメモ3.13事件」はメモラーを主に3つに分断した。 過激派(リレー、署名呼びかけ) 現実派(現実的に考えて諦めてる人) 無関心派(この状況を楽しんでる人) などである。 これに伴い、あまチャが作られた。 関連用語 特に無し
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【ゲーム】サンサーラ・ナーガ2(SFC) 【作者名】コイケヤ 【完成度】更新中(09/02/12~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/10988992 【備考】 +【紹介&発掘スレのレビュー】 以下発掘スレの000から引用 (08/12/10のレビュー) (現時点でのレビューはありません) 名前 コメント
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ブランド 地雷ソフト ジャンル 末世澆季シュミレーションADV メディア DVD-ROM 原画 楠木ひな シナリオ 灰田恬 発売日 2015/12/25 定価 9,504円(税込) 選評 【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1460218215/ 100 :狂いの月選評 ◆MuJ4mN89mE:2016/04/12(火) 12 35 16 ID ykBoFmbU 狂いの月選評 メーカー;地雷ソフト 発売日;2015年12月25日 値段;8,800円+税 2015年の選評もいまだ決まらず第一四半期が終わった 審議が続けられている三強は年間クソゲーの名にふさわしく、どれがクソゲーオブザイヤーの不名誉を戴いたとしても心からの祝福を送りたいと思う だがちょっと待って欲しい。2015年は本当に終わったのだろうか? 過去スレを読み返してみれば、新島の公開オ○ニー作であるシンアイ×恋愛、そしてチンピラマウンテンことセクシービーチ また新たなシステムを導入したがことごとく失敗に終わった神のラブソティも、気が付けば選評は投下されていなかった それらがもしされていれば候補の中へ入っていたのではないだろうか?筆者はそういう思いを禁じ得ない クソゲーとは一体何だろうか。どうして見えている地雷なのに踏んでしまうのか。リオという名前は呪われているのか 今日はそんな疑問をスレへ問いかけてみたい 今から上げる選評は地雷ソフトの「狂いの月」である。これは2015年12月に発売されたゲームだ まずは外箱、パッケージから紹介しよう。何と言ってもパッケージは商品の顔であり、どんな業界でも否応なく力を入れる所だ 言ってみればジャブ、軽い様子見で購買者の心を揺さぶるに来るのを期待したい 【狂いの月・あらすじ】(箱裏の紹介文&電子マニュアルコピペ) http //www.jirai-soft.net/product/kurui/story.html 僕は世界を滅ぼそうと願っている。 「え? なぜ世界を滅ぼしたいと思ったかって?」 家は名だたる財閥故財力にも恵まれ名声赫々、頭脳明晰、容姿端麗、 ただの優男ではなく武道にも秀で知勇兼備。 天資英邁にとどまらず英邁闊達、心も広くおおらかで、まさに完璧超人。 自他共に認める"神に選ばれし存在"……その神に選ばれた、というのが気にくわない。 「それが世界を滅ぼしたいと思った動機だというのはおかしいかな?」 神の創造されしこの世界を"神に選ばれし"僕が滅ぼす。 反逆だ! 謀反だ! 擾乱だ! 騒擾の限りを尽くそう。 滅ぼした果て、僕が新しい世界を見せつけてやる。 さァ、悪徳を重ねよう、神の裁きを受けよう!! (以下略) ……うん、あれだ。もうこれジャブじゃないよね?凶器持って殴ってきてるよね?もしくはシャ○打ってるよね? ボクシングと思ったら対戦相手にテリー・ボガー○出て来ちゃったんですけど だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――パッケージがアイタタタな雰囲気でもゲーム自体はまともである、と むしろこのゲームは陵辱系である。ハードな世界観であればこの主人公の頭の悪すぎる独白も自然な事なのだろう 何よりもまだ慌てるような時間ではない筈だ、現物には触ってもいないのだから 気を取り直してゲームディスクをドライブへ入れしばらく待ってみる 筆者のパソコンは自動再生を切ってあるため、エスクプローラから立ち上げようとする――そこで驚愕の事実を目の当たりにする 【容量:1.09GB】 http //up3.viploader.net/jiko/src/vljiko102664.jpg このゲーム、「狂いの月」はフルプライス(税抜き8,800円)である。大事なので二回言うがフルプライス(税抜き8,800円)である テリー・ボガー○じゃなかったね。ヒビキ・ダ○だったよ。テリーさんには謝罪してお詫びしたい だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――容量が少ない分だけインストールに時間がかからない、と 生き馬の目を抜く現代において、貴重な時間を浪費せずに楽しめる親切設定。むしろその心遣いを褒めたいと思う 何よりもまだ慌てるような時間ではない筈だ、インストールすらしてないのだから 更に気を取り直してインストールを始めながら、公式行ってみるも特にパッチは公開されていないらしい。このゲームは完成していたのかとショックを受ける 大幅にすり減ったテンションのまま起動してみる――すると、UIはこんな感じだった http //viploader.net/jiko/src/vljiko102665.jpg メッセージ欄が超読み辛え。つーかデフォで背景完全透過っぽいって何? 一応オプションで変えられるのだが、最も不透過率を高くしても見づらい。てか後ろまだ透けてるし、255と100の設定間違ったんじゃ? UIの不親切さはここだけではない。マウスホイールでバックログを表示とすると更に凄いものが見れる http //viploader.net/jiko/src/vljiko102666.jpg #00FF00のライムグリーンが否応なしにプレイヤーの目にまで攻撃をしてくる 。なんでこの色使おうと思った?あ? だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――画面を見づらくする事により、ブルーライトが(ry まだ慌て(ry 遭難した雪山で目印なしに歩くような不安を覚えながらも筆者はゲームを進める すると当然のようにOPムービーのような惰弱なものは用意されておらず、ボーカル曲は影も形もなかった 中にはヒロイン毎に歌を用意するメーカーもあるのにストイックなまでの姿勢を崩さない。流石は地雷ソフトと言えよう 物語は特に萌えもせず主人公の不快な言動(後述)とヒロイン達の頭の悪さ(後述)にSAN値をガリガリ削られながら、 日常シーンから唐突に悪魔が出て来て、 「なら俺と契約するか?」(※オレっ娘) との選択肢が登場する。ああこれは序盤の序盤で「しない」を選ぶとバッドエンド直結なのだな、と筆者は試しにそちらを選んだ 先程「箱はエロゲのジャブ」と言ったが、その言葉を撤回したいと思う やはりこのゲームのジャンルは陵辱、言ってしまえばテキストが華である ここでサイケな選択肢をわざわざ入れ(OPムービーや主題歌をあえて廃したのに)、ユーザーへいかにこのゲームがドヅキいものであるか 言ってしまえばここからが本番、パッケージなどは論外であり、本当のジャブはここで初めて披露されるのだ、と 悪魔が逆上して主人公を害したり、ヒロイン達が酷い目に遭い、凄惨なバッドエンドが起きるのだろう……だが、結果は以下の通りとなった 1.実家の財閥の力を使い、全てのエロ表現・活動を禁止する。破ったら極刑 2.実家の財閥の力を使い、全ての貧困者が希望すればするだけの食事を無償で与えるように指示 3.主人公(バカ)「さァ、くるみ行こう。此処(ここ)ではない何処かへ」(※原文ママ・エンディング) 主人公様曰く、「飢餓感と充足感が狂えば……」だそうだ (´・ω・`) もうジャブじゃなかった。ユニコーンだった。ユニコーンギャロッ○を撃って来やがった ……なんかもう、這い寄る混沌が「後ろにいますよ!来ちゃいましたけど!このクッキー手作りですかね!」と騒いでいるようなマッポー感漂うプロローグである 個人的にはメガテン信者&新世黙示録(TRPG)マニアの筆者としては、某チーズも豪華サプリメントにゴミがついてくると思い割と楽しめたのだが、 これはない。これは、ない ……ここまでの筆者の駄文を読み、数々のクソゲーでよく訓練されてるスレの皆さんは薄々お気づきだろう。何がクソかって事に だがしかし話には順番というものがあり、まだツッコむのは待って欲しい ていうか「その」問題はこのゲーム最悪の問題であり、避けては通れないのだが、先に挙げてしまうと他のクソ要素が霞んでしまうからだ では納得して頂けたと願いながら話を続けたいと思う。次に登場人物とあらすじを紹介しよう ○狂个沢 吉(くるがさわ よし。ただし名前欄は「キチ」と表記、だがバックログでは「吉」になっている) 主人公。ジャケ裏の凄まじくアレな独白をした人。彼の一人称視点で話が進む ○狂个沢 美埜里(くるがさわ みのり。愛称は「くるみ」) 実妹ヒロイン。お兄様大好きでアホの子だが、何故か成績優秀な兄と同じ学校に通える (兄曰く、「本番だけでは満点を取れる才能」) ○流鏑馬 加奈女 生徒会会長系ヒロイン。主人公に惚れているらしく導入部では役員になるように勧める ○シュウト パッケージ表に一人だけ堂々と描かれている俺っ娘。悪魔で主人公に取引を持ちかける ○謎の少女 謎じゃない。プレイの内容によっては冒頭3分でネタバレする。ヒロイン出す筈が削ったんだと思う ジャケ裏のアレすぎる独白では伝わらないと思うので、筆者が簡単にあらすじをまとめると 1.主人公、狂个沢吉(テキストでは「キチ」)は全てにおいて完璧で何一つ非の打ち所のない人間である 2.でもなんかムシャクシャするから世界壊したいわー、超壊したいわー 3.そこへ悪魔が現れ、「セックスしてセックスしてセックスすれば望みが叶うよ!」 4.じゃやろうかと妹や知人の女性を巻き込んで異空間で調教三昧 うん、あと言い忘れたんだがこれ調教ゲームなんだ。陵辱ゲーかと思ったらプロローグ終わってパラメータが表示されたし ていうか俺も初めて調教モードがあるって知ったし 選択肢でパラメータが変動しそれによって展開やエンディングが変わるらしい グラフィック自体はやや古いがそれなり。ていうか10年ぐらい前にwaffleかCROWD辺りで見た感じの塗り 陵辱ゲームで最近の萌え絵やれとは言わないから、まあこんなものだろう ――と思うかもしれないが、落とし穴はここにもきちんと用意されていた 筆者が確かめた範囲だと陵辱ゲーに必要なシーンは一通りそろっている またシュウトは悪魔らしく、フタナったりフタナラせたりする能力も持ち、他のヒロインを犯ったり犯られたりとマルチプレイヤーぶりを遺憾なく発揮する そして主人公も他人をヤる立場だけに留まらず、なんと女体化した後、生やしたヒロイン達にローリングやイラマという背徳的なシーンも相当数用意されている ここだけ聞くと「まあクソゲーと言っても褒めるべき所はあるんだな」と勘違いするかもしれない。なので実際にCGをご覧に入れよう http //www.jirai-soft.net/product/kurui/charactor.html(主人公の顔) http //viploader.net/jiko/src/vljiko102668.jpg(女体化1) http //viploader.net/jiko/src/vljiko102669.jpg(女体化2) ……うん、そのままだよね?主人公の体が女になっても顔が男のままなんだよ。明日香キラ○の体にメンズ紙の読者モデルをクソコラしたような 女体化&美人化(+専用の女性声優付き)だったらば充分に需要はあったんだが、なんで男の顔そのままにした?やんのか?やったんぞコラ? つーか女体化は結構バリエーションがあるし、専用のエンディングも……どうしてこうなった 他にも閉鎖空間で死亡しても生き返るらしく、ヒロインがモンスターに食われたりハヤニエになる選択肢もある リョナ系に一定の支持があるのは認めるが、「ただ食われ」たり、「ただハヤニエにされ」るだけで性的には絡まない(除くヒトデ) 勿論定番であるバグもちゃんと残されており、過去のクソゲーへ対するリスペクトも欠かしてはいない http //viploader.net/jiko/src/vljiko102670.jpg(手だけが闇に浮く・演出じゃない) http //viploader.net/jiko/src/vljiko102671.jpg(立ち絵指定のテキストの消し忘れ) システムに回想モードはあるもののCG回想だけでシーン回想は存在しない。PC98のゲームでもそこそこあった http //viploader.net/jiko/src/vljiko102672.jpg なのでお気に入りのシーンがあれば(筆者はなかったが)事前にセーブをする必要に迫られる また細かい部分を指摘すれば悪魔の名前は「シュウト」である。公式・ジャケット・ゲーム中のボイスでもそう呼ばれていた しかしゲーム中では何故か一貫して「シュゥト(”ウ”が小文字)」と表記されている http //viploader.net/jiko/src/vljiko102673.jpg メッセージウィンドウの上の名前欄に入らないから急遽小文字にしたのか?フォントサイズ変えれば解決する話だし意味が分からない さて、ここまで欠点を並べてきた訳だが、以上であるならば普通の駄ゲーと思わなくもない グラフィックは平均で構図がダメ、音楽は論外、バグはそのまま、ヒロイン(しかも箱の表面に一人だけ描かれてる)の名前をミス表記、 回想シーンの未実装、誰得の顔そのままの女体化プレイ(しかも結構な数)、フルインスト1.09GBのペラッペラのフルプライス そう、このゲームに問題点は山積している。評価すべき点は「起動する」のと「パッチを当てなくてもエンディングまで行ける」ぐらいしかない だがそれらの難点を全てを隠し味程度、カレーへ入れたローリエレベルにまで落としてしまっている最悪の点がまだ残っている それは――「シナリオライターの頭の悪さ」が全面に出てしまっているのだ ジャケット裏の独白、そして開幕バッドエンドの超展開(財閥の力を~人類終わり)というバカゲーでも滅多にないアホシナリオ、 既に恐怖の片鱗を垣間見ているが、それはまだ入り口にしか過ぎない 例えるならば丁寧に煮込んだカレーへハードディスクをぶち込まれたような、ジャンルがまず違う、石や砂を食んでいる錯覚すら覚える酷さだ では主人公やヒロイン達のイラつく台詞を幾つかご覧に入れよう。全部は掲載できないのでスクショを見て欲しい http //viploader.net/jiko/src/vljiko102674.jpg まあ一言で言えば……「難しい言葉を使えば頭が良く見えると思い込んで大失敗してるアホの見本」だろうか あくまでもこれが主人公だけならば「中二(バカという意味での)」で済むが、登場人物全般が変な熟語&ルビを多用してくる しかもルビを振っておきながら誤用or現代遣いでは間違ったものも相当数あり、 例1)―― http //viploader.net/jiko/src/vljiko102675.jpg くるみは破顔一笑、僕の腕に抱(いだ)きついてくる 何度も生徒会にお誘(いざな)いして…… 昼食にお誘(いざな)いいただきありがとうございます 中学生レベルの単語も余裕で間違える。てか中二気取んだったら「いただき」ぐらい漢字で書けや そして登場人物も当然おかしい。ネジが一本緩んでいるのではなく配線がぶつ切りになってるとしか思えない 例2)――頑なに「今日(きょう)」を「今日(こんにち)」としか言わない登場人物。挨拶でもしてんのか。校長先生か http //viploader.net/jiko/src/vljiko102676.jpg 例3)――何故か簡単な漢字に振られるルビ http //viploader.net/jiko/src/vljiko102677.jpg 例4)――主人公のお気に入り「天真流露」 http //viploader.net/jiko/src/vljiko102678.jpg 以上はネタや伏線じゃない 登場人物は狂人の集まりで、実は底辺レベルの高校に通う生徒の妄想青春物語――かってに改蔵○的なオチではなかった 何故ならば素の文で普通に間違うし、また正しい読み方にもルビが付く そして何が酷いかって、このバカテキストはエロシーンやエンディングへ至るまでずっと続く。終始この調子で物語に集中できない 例5)――絶頂する時、「果(は)てるぅぅ!果(は)てるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」と連呼するヒロイン http //viploader.net/jiko/src/vljiko102679.jpg バカ台詞を言わせられる声優さん達には同情の念を禁じ得ない てかヒマリさんに謝れ。スズノネセブンでイニシャルヒロインだったヒマリさんに謝って!個別ルートは面白くなかったけど!(「まいてつ」のは可愛い。シナリオがやや鬱、つかルース恨みでもあんのか) そしてトドメにエロゲーで○室をDISる主人公。実妹エッチの一番最初、主人公が相手の場合に挿入されるテキストである http //viploader.net/jiko/src/vljiko102680.jpg 極めて個人的には誰が何を言おうと勝手だし、作品の中へ主義信条を盛り込むのも自由だと思う ただし当然批判すればそれへ対して意見され、受け入れないからと以後切って捨てるのも個人の自由であり、作者の自己責任に帰する そもそも「この場面で登場人物に言わせ、挙げ句伏線でも何でもない」は、ライターの自己満足以外の何物でもない ……エンディングも酷かった。筆者が確認したのは「大乱交エンド」と「女体化エンド」の二種類だけだが、 マシな方から紹介しよう。ああマシな方なんだよ、これでもな 大乱交エンド)―― http //viploader.net/jiko/src/vljiko102681.jpg 男「おおお!英子ーーー!」 女「あんあん……敏夫さーーん!あん!」 …… 女「あぁ!あぁぁ!宗俊さーん!もっと……もっとしてぇぇぇぇぇぇ!」 男「うおおおおお!お前が欲しいいいいぃぃぃ!」 女「あんあんあん!あぁぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁ!あぁ!」 男「ふぉおおおおおおおおおおおおおおお!」 女「いっひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!セックス……いいぃぃぃぃぃぃぃ!」 男「おおう!おおう!」 女「あひぃ……あぁ!あぁぁぁん!あ、あぁぁぁぁぁぁ!気持ち……いいぃぃぃぃぃぃ!」 シュゥト「なんだこれは、って言われそうだな」 吉「僕から言っておくか……」 これは”淫”(いん)の力の影響で、世界の人々が熱心に性交に励むようになっている様子だ。 ちなみに言うまでもないことかもしれないが、中途半端に善徳の教えを守り、一切の避妊をしていない。 シュゥト「教え、っていうより生の方が気持ちいいというそんな単純な性欲に突き動かされているだけって気もするけどね」 吉「成程ね」 男「うぉぉぉぉ!出すぞぉぉぉぉぉぉ!」 女「出してぇぇぇぇぇぇ……あうぁうぁぁぁぁぁぁぁ!!膣内にいっぱい注いでぇぇぇぇぇぇ!」 男「で、出るぅぅぅ!」 女「いいよぉぉぉ……!出してぇぇぇぇぇ!中に出してぇぇぇぇぇ……!ひぁぁぁぁぁぁ!」 …… シュゥト「どれ、折角姦淫(かんいん)をものともしないようになったことだし、俺の力で妊娠期間を短くするかな。三ヶ月も胎内にいれば出産ってくらい、いや一ヶ月でもいいだろ」 その先に見えるのは人口が破滅的なまでに膨大すること。 吉「ふむ……確かにこれも世界の破滅といえるが……僕が望んだのはこれだったかな?」 シュゥト「うん、びみょー。逆に『少子化解消!』となっちゃうかもね」 女「あんあんあん!あぁん!まだ……まだしてほしい……あぁぁぁぁぁ!」 男「ああ、俺何発でも出せる気がするぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」 女「ふぁぁぁぁん……ステキィィィ!あひぁぁぁぁ……」 ……他人の嬌声は、何故かように気持ち悪いのだろう。さておき……。 仕方ないな。これも僕が導いた結末だ。 (エンディング) 世界の終わりとか新世界を作るとかホザいておいてこの有様である。風呂敷広げるだけ広げて「あんあんあん」か。ドラえもんか 俺がディレクターだったら、この原稿をドヤ顔で仕上げてきたライターの頭を灰皿でカチ割る自信がある。てかよくこれ売ろうと思ったな だがこれはまだマシな方なんだ。女体化エンドはもっと酷い 女体化エンド)―― (~前略・主人公が女体化し世界全ての男性も女体化した後。以後一切加筆していない~) http //viploader.net/jiko/src/vljiko102682.jpg シュゥト「女しかいないということは、無論、それでは子孫を残せないので緩やかな世界の滅びといえる。だね」 僕は短く首肯する。 加奈女「っ――!そうはさせませんわ。ほら、くるみさんも!」 くるみ「え、え、あたし?」 加奈女「わたしが――ああっ!か、姦淫(かんいん)にならないよう気をつけながら……子孫を残せば良(い)い話です!くるみさんも協力して下さいますよね?」 忘れていたわけではないのだが、そうだった。この加奈女とくるみ『のみ』が生殖機能を持っている。 くるみ「ねーお兄様、加奈女先輩あんなこと言ってるけどいいの?」 シュゥト「くく、キチとしたことがとんだヘマをふんだな」 僕は肩をすくめるまでもなくこう言う。 吉「構わん。それらは僕の為した悪徳の結果から生まれる(産まれる)同胞(はらから)なのだろう。分るね?これもまた僕が導いた悪の新世界なのだ」 シュゥト「口は流石に減らないな。さて、くるみ」 くるみ「うんっ!あたしたちが新しい世界を創るよ!」 ふんす …… 確か僕は紛い物の女体であるからして孕めないという話もあったが……それは他の”男”にも言えるのではないか? まァ純然たる女もゴロゴロ存在しているしどうにかなるだろう。 (エンディング) 「ふんす」だ、「ふんす」。バカゲーでは定評のあるsofthouse-sealを彷彿とさせるバカエンド。いや、どうしろと? 中二病世界でヒロインを責め殺しても生き返るハードな世界観で、最後の最後で「ふんす」なのか?それがしたかったのか? フタナってるうちに生殖能力を得た(ちん○生えた)ヒロイン達が男にかわって……なんだろう、うん、なんだろうなこれ?あ、冊意だな、きっとそうだ アレか、こうメーカーの家族がヤク○の人質に取られ、クソゲー作らないとドラム缶をハグして潜水させられるとか、そういう感じなのだろうか それとも難病で苦しむ少年に、成功率の低い手術を受けさせるためクソゲー作って励ますとか、そんなイベントなのか?ああ? もしくは無人の学園で今もラジオ放送してる仲間へ届くようクソゲー作ったのか?それなら許すわ。むしろ俺も一枚噛ませろ ……真面目な話、「頭のいい人」をどう表現するのかは物書きにとっては頭を悩ます命題の一つだろう 例えば「P君は大企業の息子で東大を卒業し、留学して学位と人妻を寝取って総理大臣になりました」と、書くのは簡単だ(とてもアホっぽいが) が、説得力を持たせるのは難しい。P君の成績表を文中へ入れたり、彼の書いた論文に字数を割くのは不可能だからだ てかやったら逆に作者共々アホだと思われる。個人的にはそのセンス嫌いじゃないが なのでP君は「頭の良い言動」を作中でしなければ、読者からは真の意味で彼が賢人だとは認識されない P君が難事件を解決したり、素晴らしい政策を献策したり、手法としてはどうかと思うが周囲のレベルを下げ持ち上げるのもある 変人キャラとの追加オプションがつくが、難しい専門用語や宇宙人的な観点で語りかけても、まあそれっぽく見せる事は可能だろう だがしかし「狂いの月」の主人公にはそれがない ウィットが効いた会話が出来る訳ではなく、かといって専門知識をひけらかす事もない 悪徳だ反逆だとホザく割にやっている事は、女二人を悪魔の力を借りて監禁してエロ三昧。自力ですらない ただただ難しい単語を並べているだけ、それすらも時に間違う しかも次から次へとその手の単語が出で来るのであれば、説得力の欠片ぐらいあったんだろうが、語彙が貧弱で何度も何度も繰り返される 例えばこれが悪鬼装甲村正のような、やや古風の世界観なら許容されるだろう。それでもまだ下っ端の狂人の役割しか担えないだろうが だが、そうするには膨大な地の文や世界設定、何よりライターの力量が必要であり、メーカー側の体力不足でそうも言っていられない理由はわかる でもそうであれば、主人公のイカれた(頭の悪い)言動に説得力を持たせられないのであれば、キャラクターを変えてしかるべきではないのか? テンプレ的なリョウジョクスキーの子悪党が悪魔に見いだされるだけで良かったのではないか? そもそもこの主人公にエロい事される対象は実妹・生徒会長・悪魔の三人だ うち実妹と悪魔は好感度がカンストしており、陵辱どころかむしろ嬉々として腰を振ってくる。陵辱ゲーちゃうんかい また主人公女体化がフタナったヒロインにヤられるシーンですら、主人公も乗り気でアヘる。マゾゲーやったんかいワレ 陵辱はそんなにしていないし、また調教モードにしろ女体化エンドは「女体化した回数」で分岐されるため、パラメータ関係なしに突っ込む なんなんだこのゲーム。いやホントになんなんだ 結論として「狂いの月」は全方向隙の無いクソゲーに仕上がっている 他のクソゲーでも絵は良かったり、声優さんが奮起していたり、テキストが面白かったり、何か一つぐらい褒めるべき所は存在する 声優が良くて回想シーンだけは良い、原画がー、OP曲がーとか、その程度は普通はある。せめて一個ぐらいは だがこのゲームは何をやらせても、何に注目しても平均以上の点を付けられるものがない。全然、これっぽっちも 個人的には原画家さんの別の仕事はそれなりに良いんだが、このゲーム内ではゴミのような塗りで台無しにしている UIはカス、シーン回想なし、テスキトを読んでいるとウザさでストレスが溜まっていくのが自覚できる 同様の理由から実用に耐えうるものではない。主人公の中二一人称では訳分らん単語と理屈が乱舞し、頭が痛くなる 声優さんは頑張っている。頑張ってはいるものの、頭の悪すぎる日本語のため喋っても喋っても嫌悪感だけが残る そして容量1.09GBのコンパクトボディにフルプライス8,800円(税抜き)の強気設定。まさに隙は無い 惜しむらくはこのゲームは2015年12月発売である よって2016年の総評には影響を与えず、また2015年には期限を過ぎてしまっており選考外 しかし忘れないで欲しい。あまりの地雷っぷりにクソゲープレイヤー達にもスルーされた、不幸なクソゲーがあったと言う事を 最後に筆者の駄文と長文に付き合ってくれたスレの皆さんへ感謝をしつつ、一つだけ言いたい ――「グリモ☆ラヴにもリオってヒロイン出てくるし、やっぱ呪われてるわこの名前」、と http //panty.sakura.ne.jp/siro03/img/ca05.jpg
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大賞『魔法少女アイ参』(12/19)《ミルキーズピクチャーズ》 611 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/01/24(土) 02 02 33 ID kX/+/8is0 (PC) 大手の迷走・企業倫理の低下が深刻な域に達していた2008年のエロゲー界。 その中でも一際暗く淀んだ場所に生まれ落ちた、最低最悪のエロゲーがあった。 由緒あるゲーム界の掃き溜めである本家の名と体裁を借り、ここに2008年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板を記す。 まずは年も明けた矢先、予想だにしない場所から現れたCUFFSの「Garden」。 かの名作「水月」を作ったトノイケ・☆コンビの完全新作として期待が集まっていたが、 なんと発売日の夜になってヒロイン二人のルートが入っていない事を発表。 2007年末に同じ様な不義理を犯し「怒りの日」と呼ばれたDies irae騒動も覚めやらぬ内の出来事であり、 この二つは纏めて「怒りの庭」という蔑称を与えられ数多くのエロゲーマー達から激しい怒りを買った。 後に残りの二人のルートは完成次第無料ダウンロードすると発表され、5月にはその片割れのパッチが配布されている。 作品自体の出来は良く、告知通り追加された愛ルートの評判も良い事から現在では本作のクソ度は下がっていると言える。 だがこの騒動で後に悪名高い未完成商法が生まれてしまった事もあり、本作はこの一年を象徴するような暗い影を落とした。 続いて初春に現れた大手Leafからの刺客、「To Heart2 Another Days」。 エロゲーを代表するタイトルの一つのファンディスクであり、まさかこれが大型地雷だなどと誰が予想できただろうか。 CG・音楽・キャラクターに隙は無く、本編非攻略キャラが攻略可能とファンディスクが抑えるべき点を抑えた本作だが、 せいぜいヘタレ気味程度だった主人公の貴明が「Keyヒロインの様なキモい口調」「有事用の親の金を女の子のプレゼント用に使い込む」 「他人の自転車を強引に借りて壊し、ヘラヘラ笑って『バイトして返す』」「交換日記の代筆を親友に頼みそれが受けると嫉妬」 「女性が苦手な筈がHシーンでAV男優のような口調」と異様に不快な人物になっており、更に「ヘタレ力によりモテる」という 意味不明にも程がある免罪符が加わりシナリオ一つが他の要素を全て台無しにしてしまったという極めて異質な事態に。 前作のメインスタッフが全員居るに関らずこの出来で、2008年販売本数第2位だけあって被害者数は莫大な数に上った。 何故誰もこの出来に物申さなかったのか、まるでここ数年のLeafの迷走を象徴するかのような一本である。 3月には明らかな未完成シナリオで批判を買った「暁の護衛」・例によって戯画マインの「オトメクライシス」、 そしてインストーラーバグ・CGモードバグといった基本ながら高レベルのバグを出し、更には開発者がスレに降臨して 「報酬が現物30本支給」「有志によりインストーラー・CGモード実装」「データが弄れる事が発覚し開発と有志の共同作業でエロゲツクール化」 といった作品外で凄まじい伝説を作った「まじかる☆プリンス」が登場。 そして4月頭のカーリングが題材なのにメイン以外ではすぐ負けて一切話に絡まなくなる「こなゆき ふるり~柚子原町カーリング部~」を挟み、 いよいよ上半期最大の本命「つよきす2学期」が襲来する。 前作のメインスタッフが全て抜けてブランドを立ち上げているにも関らず発売された本作、何が悪いって「何も変わっていない」のである。 2を銘打っているのにシナリオは殆ど前作と同じプロット、テキストに至ってはコピー ペーストの痕跡まで見える。 変更が見受けられるテキストやCGは軒並み改悪、追加ヒロインも何も目新しい点が無く正真正銘筋金入りの純劣化品となった。 その売り手としても作り手としてもプライドの欠片も見えない汚すぎる意地は、前作信者にとっては正に「糞」そのもの。 初代未見組にはそれなりに遊べ、売上も年間ベスト10に入ったという事が余計に腹立たせたことだろう。 ファンに与えた不快感という点では、恐らく2008年でも屈指の一本だと思われる。 その後しばらくは小康状態が続き、目立ったものはCG・音楽・演出・システム・ムービー等が高水準ながら シナリオが訓練された紫信者をして「箱に大きく描かれているメインヒロイン勢が壊滅的」と言わしめた「春色桜瀬」くらいだった。 だが、10月に入ると何があったのかいきなり確変、多数のクソゲーが這い出してくる。 箱庭鑑賞ゲーなのに中身無さ過ぎでひたすら飽きる「箱-はこ-」、 ただでさえ攻略情報皆無なのに付属の攻略法通りにやってもクリック判定目茶苦茶でゲームオーバーになる無理ゲー「おさわり痴漢列車」、 パッケージ中央にでかでかと描かれているヒロインが攻略不可のファンディスク「片恋いの月えくすとら」、 そして9割以上が共通ルート、色々矛盾や無理のある世界観、しかもトンデモ設定はフォローも無く投げっぱなし、 選択肢次第では話の整合性が崩壊するフラグ、更にそんなダメ世界の中でなおダメな言動だらけの主人公と、 ちゃんとした体裁を成していながらもう全てにおいてなんか間違ってる「冬のロンド」等が挙げられる。 また、「それは舞い散る桜のように完全版」がつよきす2学期と同じく元スタッフ皆無の劣化品ながら 既存シナリオには手を入れず数々のネタを引っさげてきた事により違う意味で笑える作品になっていた事も印象深い。 そして翌11月には、多くのブログで紹介され一躍名を上げた「戦極姫 ~戦乱の世に焔立つ~」が躍り出る。 総勢10名の原画によるCGはタッチや世界観はおろか塗りや等身まで見事にバラバラで並べるとコラにしか見えない出来。 加えて「告白シーンでヒロインの背後にハゲ武将が立ってるバグ」「メインルートのシナリオが劣悪」 「明らかにおかしいイベントが起こる・武将が消えるフラグミス」「システムが昔のゲーム『天下統一』からの完全流用」等、 様々な点でクソゲーとしてあるべき基本を抑えたその様は見事なものである。 ……とはいえ、出来はキャラやルートによっては決して悪くなく、多くのバグはパッチで改善され致命的な問題は無い。 システムも普通のPCゲーから持ってきた分、ゲームとしてはそこらの下手なものよりよっぽど遊べると、総合的にはむしろ良作とすら言えた。 このように凄まじくクソな点とちゃんとした点を併せ持つ本作は昨今貴重な皆が笑って話せるクソゲーであり、 全体的に殺伐とした話題が多かった2008年を和ませた「愛すべきクソゲー」であった。 ……しかし、ここまで挙げた全てのタイトルが前座に過ぎなかった事を我々は知る事となる。 「年末には魔物が潜む」とは本家KOTYの言葉だが、それは魔物と呼ぶのも生温いもっとおぞましい何かだった。 「魔法少女アイ参」。 かつてエロゲーにおける変身ヒロイン・触手陵辱界の始祖にして頂点の英雄的作品であり、いまだ根強いファンの多い本シリーズ。 明らかに続編を匂わせる終わり方をした2発売以降音沙汰が無く、親会社の変更を経て参の発売が発表された時は多くの信者を喜ばせた。 だが情報は中々出ず、ようやく立ち上がった公式サイトに掲載されたCGは旧作のものばかり。 さらに別人説が出るほど絵柄が変化した立ち絵、シナリオライターの変更、メインヒロインであるアイの声優変更と 続編を出す際に批判される要素を兼ね備え、本スレの住人達も死に水を取る覚悟で発売を待っていた。 ……しかし発売2日前の夜、FG組からある報告が入る。 「DVDなのに容量が500Mしかない」 「クリアしたけどCG・回想モードが出ない、HシーンでCGが表示されない」 目を疑うような報告にスレッドは騒然となり、やがてスクリーンショットが投下される。 そこに映っていたのは、真っ黒な背景にメッセージウインド内でアイが喘いでいるというもの。 「エロシーンにエロCGが無い」という前代未聞の事態に、住人達は大混乱に陥った。 さらにパッケージ画像が複数の人物からアップされ、HDD容量1.5GBという表記も確認。 コラの可能性に賭けていた一縷の望みも壊れ、パッケージの偽造により悪質さが更に露呈した。 そして、そこに掲載されていたあまりにも的確かつ秀逸すぎる一文。 「ごらんの有様だよ」 ……2008年を代表する負の名言が誕生した瞬間だった。 地獄はまだ終わらず、翌日には公式HPで追加パッチ配布と表記されるが30分もせずに文言消滅。 しばらくして同様の表記が復活したかと思いきやまた消滅と、メーカーの胡散臭さがより増した。 そして、データ展開したスクショが投下されCGファイルが14枚しか無い事が判る。 更に投下されたCGイメージのスクショにより差分5枚、使い回し2枚と新規CGはわずか7枚と判明。 しかもモザイクはおろか乳首が出たCGすら無く、正真正銘の「エロCGの無いエロゲー」である事が明らかになった。 その後も「フルスキップで30分でコンプ、メグ・リン・マユにはエロシーンそのものすら存在しない」 「完全版を謳っておいて内容投げっぱなしのままスタッフロール、解析されたスクリプト名には『アイ参・前半エンディング』」 「発売日イベントがレイヤーがクリアファイル配ってるだけ、その日の内から買取拒否・買取価格00円」 「消費者センターに電話してショップへの返品に成功」 等、話題に事欠かなかった。 要約すると「フルプライスでエロCG無し、パッケージ詐称の未完成品」というエロゲーとしての体裁すら成していない物である。 その酷さの比喩は地雷では収まらず、核ミサイル・反物質砲・対消滅弾・時空振動弾・ N2地雷かと思ったらバスターマシン3号・ビッグバン・ブラックホール爆弾と様々な二つ名を持つに至り、 2chの数多のスレから無節操に人を呼び寄せたり、ユーザー・小売・流通・他メーカー・ 果ては業界全体まで引き擦り込み潰しかねないその様は正にブラックホール爆弾と呼ぶに相応しいだろう。 現在、公式HPには「2009年2月28日にアペンドディスク発送できるように作業を進めております、ただし内容未定」 という旨の文章と前プロデューサーによるお詫びが掲載されている。尚、ネット環境の無いユーザーへの発表は無し。 もっとも、この状況で正月休み取っててしかもその表記が未だ消されてないような状態では何の信憑性も無いだろうが。 この伝説がどのような終焉を迎えるか、我々はまだ、知らない。 以上を踏まえ、2008年の次点は メインスタッフが全員居るのにどうしてこんなになるまで放置したのか問い詰めたい「To Heart2 Another Days」 メインスタッフが全員居ないのにどうしてこんなのを出せると思ったのか問い詰めたい「つよきす2学期」 絶大なネタ性と一見の爆発力、良さとダメさが混在する高い総合力と話題性を併せ持つ「戦極姫 ~戦乱の世に焔立つ~」 そして大賞は「英雄の陵辱・堕落」という陵辱ゲーならお馴染みのネタをリアルでやってしまい、クソゲーの新基準にまでなった 「魔法少女アイ参」 とする。 2008年は目立ったバグや超展開は少なかったものの、見ていて悲しくなる程に企業の良心というものが問題になった年だった。 最後に、アイ惨を発売し地獄を作ったミルキーズピクチャーズとその親会社のGPミュージアムソフトに在らん限りの怨嗟を込め、 以下の言葉を贈ることを挨拶として2008年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板を締め括ろうと思う。 「アイがある、悲しみもある、しかし……陵辱が無いでしょッッッ」
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2014年総評案4 大賞 新世黙示録 ―Death March― カスタムメイドオンライン 131 :総評案4 ◆e117Y.a2a2:2015/02/11(水) 05 13 07 HOST i114-187-38-51.s42.a016.ap.plala.or.jp 『明日もこの部室で会いましょう』の戴冠…2013年のKOTYeは衝撃と共に幕を下ろした。 絶対的門番による一党独裁時代…それに対抗すべく立ち上がった年末の魔物…年明け後に発生した前代未聞の最終戦争…『部室』の発掘とともに発生したパンデミック… そして最終的には、開幕から終始他者を寄せ付けず最底辺を独走していた前年王者が、勝利を目前にしながらぽっと出の名も無き修羅にまくられる… そんな誰もが予想し得なかった結末にスレは驚きに包まれた。 それ以外の作品を見渡してみても、鉄板だったはずのシリーズ作品や、良作を輩出してきた大手メーカーが大型爆弾を排出したり、 かといって無名のメーカーの作品が大量破壊兵器を有しているなど、クソゲー界のパワーバランスが完全に崩壊した一年でもあった。 最早我々プレイヤーは何を信じていいのかわからない…安牌などどこにもなく、どこに核地雷が埋まっているかわからない混沌… アーベル、softhouse-seal、スワンアイといったかつての王達の支配構造が崩れた後に幕を開けたのは、大手も無名も各々が我こそが王たらんと立ち上がり、血で血を洗う群雄割拠の戦乱の時代だったのだ。 2014年もきっと荒れる一年になる…そんな覚悟を胸に、スレ住民達は新たな戦場へと足を踏み出したのであった。 そんな中、我こそが一番槍だと高らかに名乗りを上げた騎士は、『きみと僕との騎士の日々 -楽園のシュバリエ』(きみ騎士)であった。 本作はCG、BGM、ボイスなどは高品質であるにもかかわらず、その全てをぶち壊しにしているのが『設定』の存在である。 本作の登場人物は『騎士』であり、それぞれ幼馴染や双子の姉、母などを救うために『決闘』に参加しており、その過程で主人公と結ばれていくというのがストーリーの基本骨格である。 ところがトゥルールートに入ると、『そもそも、幼馴染じゃなかった』『そもそも、双子の姉なんていなかった』『そもそも、母(ry』と、各キャラの根幹の設定が全て偽りのものであることが明らかになるのである。 本作の主人公は『相手に幻影を見せる』という能力の持ち主なのだが、どうやらこの能力はプレイヤーに対して常時発動されていたようだ。 このまさかのパジャマさんなオールフィクション展開と、イチャラブを謳いながらヒロインによってはトゥルールートでどうやっても救われないなどといった唐突な鬱展開も加わり、本作はめでたく一番手として認められるに至ったのであった。 なお、本作と時期を同じくして、騎士ものが次々と転び続けているという報告もあり、その中のとある発言が大変興味深い。 曰く、「騎士ものは地雷。神様ゲーも微妙」と。 スレに大規模なフラグがセットされたことを、その当時の住人達はまだ知らない。 その他、1,2月の作品としては、厨二病を窮めた主人公がニ○生主であるヒロイン達を『じゃんけんで勝ったからレイプ』などと適当な理由で蹂躙していく投げやりなシナリオと、 「じゅぶっ、ニチニチニチニチーー!」「ドクーーーーーン!! 大量の精液が散っていく」など個性的すぎる表現でAAまで産み出した『巨乳JK生主生ハメ生中出し』、 ヒロインをレイプした際に中に出すと社長にチクられ左遷されてBADENDだが、外に出すと感謝されてデレるという両極端すぎる謎二択な展開と、 『全自動腰振りマシーン』が『グチョップ、パコップ』とピストンし『ウドピュ~ウドピュ~』と射精する印象的なテキストで笑いを誘った『艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~』などがあった。 だが、これらのエントリーを経てもなお、スレには低調な空気が漂っていた。 それは絶対的存在感をもった『門番』の不在が原因である。 前年、前々年とスレに君臨した絶対的門番と比べれば上記の作品達ははるかに小粒であり、来たるべき怪物に備えて身構えていたスレ住民は安堵と共に拍子抜けすることとなった。 もしかしたら今年は平和に暮らせるかも…そんな淡い期待すら抱きつつ穏やかな春に想いを馳せる住民達であったが…もちろんこの修羅の国はそんなに甘くはなかった。 住民達はまだ気づいていなかった。増税と年度末という二つの蝕が重なる逢魔が時に合わせるが如く、二体の魔将軍を擁したKOTYe史上最大規模の軍勢が、今まさに侵攻を開始せんと怪気炎を上げていることに。 そして時は3月28日、ついに戦端は開かれた。 平和ボケし、油断しきっていたスレ住人を突如襲撃したのは、今までこのスレに存在していなかった形態の冥土服をまとった未知なる存在だった。 その名は『カスタムメイドオンライン』(カスオ)、スレの歴史を塗り替えるべく未来からやってきた恐るべきターミネーターである。 本作品は容姿や性格を好きなようにカスタムしたメイドさんとHなことをするという、非常に息の長いシリーズの最新作であるのだが、その最大の特徴はKOTYe史上初の基本プレイ料金無料+課金制のオンラインゲームであるということである。 エロを取り入れたソーシャルゲームというのはこの作品以前にもDMMなどで存在していたが、カスオがそれらのゲームと異なる点は、 『カスタムメイドオンライン ブルジョアパック 9800円』『カスタムメイドオンライン スターターパック 2980円』というパッケージソフトとしても販売されたという点である。 そもそもここに至る以前のクローズドβテストの時点からしてトラブル続きであり、まともにサービス開始できるのかという不安の中、パッケージソフトの販売に合わせてめでたくサービス開始へとこぎつけたわけだが… いざ蓋を開けてみれば、その実態はそもそもログインすらできないという商品として成立していないナニカであった。 開始してまもなくサーバーがダウン、その後もプレイはおろかログインすらできない状況が続き、挙句の果てには「ログインできた人はどうやったらできたかサポートに連絡してほしい」と公式が言い出す体たらくである。 この前代未聞の事態にスレは沸騰、今までの休眠状態から一気に活動期へと転換することになったが、そもそもプレイ自体が出来ないので検証も出来ず、 その実態の全てがシュレーディンガーという本作の前にはいかに歴戦のスレ住人をもってしても打つ手がなく、続いて襲い掛かった騎士の巻き起こす旋風に紛れるように姿を消すこととなった。 この後、5月の再検証を経て、最終的そのブラックボックスの全てが解明されるまでには永い永い時間を要することになる。 未知なる脅威の出現からわずか数時間後、困惑する住民達のど真ん中で次なる騎士の放った恐るべき魔弾が炸裂した。 「はなげかーにばる」という異国の言語による挨拶の声と共にスレを爆撃したその狙撃手の名は、エフォルダムソフトが送り出した『銃騎士 Cutie☆Bullet』(銃騎士,JKS35)である。 本作は中世っぽい世界にテクノロジーは現代相当かそれ以上、物語の舞台は学園で登場キャラは騎士というぶれっぶれの設定を携えた『騎士+学園モノ』であり、 同メーカーの『恋騎士 Purely☆Kiss』のシリーズ続編にあたる(話に直接の繋がりはない)。 しかし、前作が絵が良いと言われる以外は壊滅的な評価だったことや、体験版の時点でシナリオが絶望的なクオリティだったこともあり、丸出しの地雷として当初から警戒されていた。 こうした経緯から、プレイヤー達は『絵だけはいいんだし画集だと思えばいい』などと極めて低い期待値を抱いて突撃していったのであるが… まさかこの『騎士』が、跳び箱1段すら飛び越せないような虚弱体質だとはさすがに予想もしていなかった。 まず本作のシナリオについてだが、端から期待されていなかったとはいえ予想通りの悲惨な出来であった。 ストーリーの骨子は、ブルボン王国の銃士隊『白薔薇学園』に所属する主人公とヒロイン達が、黒幕の陰謀により銃器密造の嫌疑をかけられて解散の危機に追い込まれ、 世間を騒がす怪事件に立ち向かっていくというよく言えば王道な展開なのだが、ほぼ全ての事件で黒幕がライバル部隊『赤薔薇学園』の隊長であるなど、見え見えすぎる展開は王道を通り越して陳腐に成り下がっている。 まあこれだけならただの駄シナリオですんだのだろうが、本作はそれに加えてギャグとシリアスの高次元な完全融合を達成することで新たな境地に達することに成功した。 まず主人公達が立ち向かうべき怪事件の内容からして、『女性の乳頭が黒く塗りつぶされる事件』『ハンバーガーに毒物が混入され食べるとホモになって社会が混乱』などといった意味不明さであり、 これらの事件の裏で糸を引く黒幕の動機が、『仕事をサボってジムに行こうとしたのを主人公の父親に止められて恨んでいたから』というどうしようもなさである。 さらに『白薔薇学園』の元隊長である主人公の父親が病に倒れ、妻と息子に学園を託すという本来感動的な場面であっても、その死因が『本当は病気は治っていたがピーナッツクリームのサンドイッチを食べてアナフィラキシーショックを起こした』 であるなど、本来シリアスであるべき場面にすらあらゆる局面で滑ったギャグがもれなくセットになっているのである。 そしてこの新技法の極致ともいうべき存在が、作中のヒロインの一人サラの話す、『キサルビナ語』である。 このヒロインは異国キサルビナからの留学生であり、作中の舞台ブルボン王国の公用語に堪能ではないため、端々で『キサルビナ語』が出てしまうという設定がある。 ところがこのキサルビナ語では、日本語で「こんにちは」の意味を示す単語が「はなげかーにばる」、「あなたを愛しています」が「はらましてあげる」などわけの分からない発音となっており、これが随所に登場してはプレイヤーを混乱させる。 もちろんこれもシリアスな場面にもしっかり登場し、サラシナリオの一番の見せ場である『過去に誤射で傷つけてしまった女性との和解シーン』においても、 「もってけどろぼー(触ってもいいですか?)」「このつめのあか、せんじてのむわ(いいですよ)」「どんなあじ(痛くない?)」「にがい(平気ですよ)」という頭の痛くなる会話が繰り広げられる。 その他滑っているのはギャグだけに止まらず、作中の短距離走の選手が『ウサイン・ナット』、頭突きをする際の掛け声が「ジダン!」であるなど寒いパロディも随所に散りばめられ、プレイヤーにシリアスな失笑をもたらすことに成功している。 だが多くのプレイヤーにとって上記の惨状は織り込み済みであり、画集を買ったと半ば悟りを開くことで惨劇を乗り越えた彼らを次に待ち受けていたのは、 『立ち絵が基本2種、CGが差分とSDを除いて35枚しかない』というセカンドインパクトであった。 そしてその先に広がっていたのは、立ち絵は全く変わらずイベントCGもロクになく、クソシナリオだけは無駄にフルプライス相当の罰ゲーム紙芝居と、 エンディングすら白/黒一色の背景をスタッフロールが流れるだけという焦土の荒野であった。 さらに検証によりゲーム内のCGを抽出した結果、本来連番になっているはずのCGナンバーが1の次が12に飛ぶなど、大幅に歯抜けになっていることが判明する。 つまり本来この作品には70枚以上のCGが用意されるはずだったのが、35枚という半分にも満たない完成度で販売が強行されたであろうことが明らかになったのだ。 さすがにこの裏切りには画集目的だったプレイヤー達も大激怒し、新たなマスコットキャラ三銃士が産まれるなどスレは一気に炎上、エフォルダムソフトは『絵フォルダ無』と呼ばれるようになった。 このアナフィラキシーならぬ銃キシーショックの前に、メーカーもあわてて追加パッチなどを発表するも時すでに遅く、そのやっつけ感の漂う中途半端なクオリティや親会社社長のニコ生での発言もあいまって、火に油を注ぐだけに終わった。 結局この騒動の責任を取る形でエフォルダムソフトは解散、その後は対応を親会社のあかべぇそふとが引継ぎ、2015年初旬に『新作騎士もの(仮)』を購入者に配布するということでようやく騒動は一時鎮静化した。 しかしこの作品の話題でスレを5つ以上も消費するなどこの作品がスレに与えた衝撃は大きく、騎士の王の真の実力をまざまざと魅せ付けた本作はようやく現れた今年の門番としてスレに君臨することになったのだった。 こうしてスレには新たな統治者が誕生したが、魔軍の怒涛の進撃はまだ止まらない。 この二体の魔将軍によって完全に破壊された防衛線の間隙を縫って、個性ある異形の魔物達がスレに侵入を果たしていたのだ。 前年準優勝のスワンアイが送り込んだ『私たち・花のオシオキ部! ~やられたらヤり返す…エロ返しだ!』は、「倍返し…?いや、三倍返しだ!!…やっぱり半返しくらいで…」と相変わらず世間の流行を浅ましくなぞるも、 そこそこ力の入ったOPが終わった時点でライターが飽きたのかその後は急降下一直線と結局いつものスワンアイに落ち着き、メーカースレ住人にすらお粗末と斬って捨てられた。 『くのいちが如く -脱がせ!爆乳ニンジャーズ!-』は、閃○カ○ラをパクったかのような3Dアクションであるが、パクリ元のようなゲーム性は一切なく、マイ○ラで作られたかの如くチープな舞台に操作性は最悪で、 少ないバリエーションの雑魚を延々狩り続けてHシーンを購入するための金稼ぎを強いられるどこぞの潮干狩りを髣髴とさせる作業ゲーであった。 本来忍者とは創作物によくあるような華々しい仕事ではなく、目立たない地道な作業の繰り返しであるというリアリティを追及した結果なのだろうか? こういった魔物たちの中でもとりわけ個性的な漆黒の輝きを放っていたのが、黒鳥が解き放った『心壊少女 僕は彼女が ××× されるのを目撃した』である。 本作は前年にスレ住人を恐怖に叩き落とした『雨音スイッチ』を放った黒鳥による新作であり、本作の方向性もそれと同じ、狂気に満ちたニッチゲーである。 よって本作にはデレはなく徹頭徹尾病みオンリーでハッピーエンドなどといった甘えの象徴は存在せず、コンクリ片を顔面に打ち付けるという極めてニッチなアニメーションを搭載している。 しかしこの作品はそもそも万人向けではなく限られたニッチ層をターゲットにしているので、上記の点自体はマイナス要素ではない。 ではなにが問題なのか? それはニッチ物として考えてもフルプライスに釣り合わないほどクオリティが低い、という点であった。 グラフィックを見ると胴体がなかったり顔面が崩壊したりと一目瞭然な低画質なCGが並んでいる。 シナリオも全編ダイジェスト気味であり、キャラクターが刃物を手に主人公をまさに追い詰めた次の瞬間、『彼女は窓から落ちて死んだ』と何の脈絡もなく突然死する謎展開はプレイヤーの脳天にコンクリ片を叩きつけ、 本作を代表するネタとして親しまれた。 ゲーム全体のボリュームもフルプライスに釣り合うものではなく、ニッチ層にとっても不満の残る残念な結果になってしまったが、一方でシナリオは描写不足だけどそれ自体がつまらないわけではない、といった評価する声もあった。 黒鳥には次こそは是非、ニッチ層から大歓迎されるようなクオリティの作品を開発して頂きたいと願うばかりである。 こうして、3月はカスオから銃騎士への最凶コンボに始まり、最終的にはかつての"五惨家"を超えるKOTYe史上初の6作品がエントリーを果たし、 それまで半ば眠っていたスレを強引にたたき起こす灼熱の春一番が吹き荒れることになったのだった。 そして、時は流れて初夏。 激動の3月とは対照的に4月の作品に取り立ててインパクトがなかったころから、住民達は未だに3月作品を反芻しつつつかの間の平和を楽しんでいた。 『恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!」』に登場する「ヒアヒウアする」「メテォオ~!」などの妙に印象的な誤字が一時スレの流行語になったのもこの時期である。 このヒアヒウアは様々な派生AAを産み、繰り返しネタにされスレは大いに盛り上がっていたが、そんな平和な時間も永くは続かなかった。 三月帝国の一国独裁を許すまじと、5月生まれの3人の勇敢なレジスタンスたちが今まさに立ち上がらんとしていたのだ。 まず先陣を切ったのは、未だに銃騎士の呪縛に囚われた住人たちを再教育すべく、天空よりマッハ20でメテォオ~してきた一人(?)の教師であった。 5月作品の選評一番手として現れたそのタコの名は、古豪softhouse-sealの産み出した完璧生物『繁殖きょうしつ女子校ハーレムなら何をヤっても許される!? 』。 本作は最低限のシナリオに価格以上の良質なクオリティの原画を合わせた低価格抜きゲーであり、かつてsofthouse-sealが一定の評価を得ていた得意分野のはずであった。 しかし本作の問題点は、公式HPを開いた時点で明白である。 主人公がマッハ20でお手入れするタコで教師…完璧生物を作ろうとして失敗…あだ名がヤラせんせー…そう、何から何まで『暗○教室』である。 これを始めとした世間で流行っているものを見境なくパクり続けるという最底辺に相応しい物乞い精神は全編に渡って発揮され、寒いパロディやネットスラングが梅雨の長雨のごとく降り注ぐ。 選評者によれば15分間で10以上のパロネタが飛び出し、最後までそのペースは落ちなかったとのことで、このロープライスなら何をヤッても許されるという開き直りはスレに冷笑をもって迎えられることとなった。 さらに困ったことに、このパロディはエロシーンにすら侵食し、「あば、あばばばば……ッ!」と喘ぐヒロインや、「そ、そこに痺れる憧れるぅ!」と叫びつつズキュウウウウウウンの効果音付きで射精するなど、 脱ぎゲーの命である実用性すら阻害している有様である。 sealは余計な芸無性を加えず低価格抜きゲーだけ作っていればいいと言われる中、まさかの安牌であるはずのADVにおいてもその価値を自ら投げ捨て更なる下を目指す飽くなき挑戦精神には、流石はかつての王だと感嘆せざるを得ない。 触手狂師が粘液でスリップして教室から去っていった2週間後、またしても騎士が誘拐された姫を救うべくスレに殴り込みをかけてきた。 彼女の名は『Knight&Princess』、『ゲームブック風ADV』という極めてレアなジャンルに『2人主人公視点』、また基本的にヒロインは快楽堕ちせず「ちくしょう」と叫んであくまで抵抗するという特徴的なウリを持つことで、 小粒ながら一定のファンを獲得しているシリーズの新作である。 しかし本作はまず特定環境では起動すらできないという先制パンチでプレイヤーを間引き、その関門を潜り抜けても自慢の剣はボロボロに錆びていた。 『2人主人公視点』を謳いながらその配分は極端であり、姫編は実質的にプロローグでしかなく、最短の選択肢を選べば2分で終了、全ての選択肢を網羅しても25分しかないという貧相さである。 『ゲームブック風ADV』として見ても、ステータス+ダイスで成功判定を行うシステムなのはいいが、そのステータスが変動することはなく、そもそも成功=進む、失敗=死亡という安直さではただのプレイ阻害でしかない。 プレイヤーも気づかないうちにいつのまにか入手している『判定に必ず成功&失敗』というアイテムの存在もあって、本作のゲームブックとしてのゲーム性は皆無といっても良い。 フラグ管理も破綻しており、とあるキャラを見捨ててそのキャラの失踪フラグが立ったと明記されるにもかかわらず、後のイベントでは普通にそのキャラに助けを求めることが出来るという有様である。 だが何よりこの作品の名声を確かなものにしたのは、『ピアスバグ』の存在である。 このゲームではピアスや陰毛のON/OFFをフラグで管理しているのだが、どういうわけかピアスフラグがONになると、『該当のCGでピアスしか表示されなくなる』のである。 この真っ白のなかにピアスだけが浮かんでいるCGのインパクトは抜群で、スレを笑いに包むと同時にプレイヤーの「ちっくしょおおおおお」の号泣が響き渡ったのであった。 レジスタンス三人衆の最後の一人は、少々遅れてやってきた。 『はるかかなた』は、処女作『AQUA』でシリアスなSFラブコメとして高評価を博したSORAHANEの三作目であり、前作のシナリオが酷評されたこともあって名誉挽回なるかと期待されていた。 しかし前作までのウリだった自社製エンジンを脱ぎ捨て、外注のエンジンに換装したことで重篤な問題が発生、バグまみれで内容以前にまともにプレイできないという想定外の方向へロケットスタートを切ることになってしまった。 初期状態では音声ズレやフリーズ、強制終了が頻発、細かくセーブして進めようとしても特定状況でセーブができないという嫌がらせが追い討ちし、 「修正されるまでプレイは控えたほうが良い」とまで言われる始末だ。 その後4度のパッチを経て発売後2ヵ月後にしてようやく何とかプレイできるようになったものの、スキップ時の未読判定機能が削除され、それでもフリーズは完全にはなくならないという体たらくであった。 またパッチごとに以前のバージョンのセーブデータが使用不可になり、前述の細かくセーブして苦痛に耐えながら何とか読み進めようとしたプレイヤーがそのたびに振り出しに戻されることになったことも追記せねばなるまい。 こうして販売と同時に遥か彼方へとコースアウトしていった本作であるが、やっと明らかになったその内容もリアリティを遥か彼方へすっ飛ばした全編ご都合主義スイーツ()シナリオであった。 義妹ルートでは主人公を庇って路面電車に轢かれ血まみれで斃れたはずの義妹が、その直後のEDでは何事もなかったように五体満足でピンピンしているという特売の奇跡でプレイヤーを困惑させ、 メインヒロインである実妹ルートでは唐突に妹の余命が1年という設定が飛び出し、過剰にヒューマニズムを強調したうんざりするシナリオが続いたと思ったら、 最後は主人公が腎移植をして時間を稼ぎ、二人の子供の臍帯血を使って治療をするという常人のヒューマニズムを遥か彼方へ消し飛ばすトンデモ結末でスレの度肝を抜いた。 まさに人の生死をお手軽な感動ジェネレーターとして扱い、半端な医学知識を便利設定として安易に解決させようとするとこうなるというのの典型例であり、"加○+ヨ○ガノ○ラ+恋○"などと揶揄されることになってしまった。 その他、年末に2作品がエントリーするなど5月作品も最終的に6作品がエントリー、3月帝国による独裁体制は崩れ、再び戦乱の時代が幕を開けることとなったが、この混乱に乗じて更なる第三勢力が姿を現した。 時は7月、前作のタコ教師がイマイチムーブメントを起こせなかったことに危機感を抱いたsofthouse-sealが、ならば今度は色仕掛けで洗脳だとばかり『ビッチ生徒会長のいけないお仕事(パッケージ版)』(ビッチ)を派遣してきた。 本作は、エロゲ脳の外国の姫様がエロゲと同じようなことをしてみたいと思い立ち、日本に留学して男子生徒を食い荒らすという学校をなんだと思っているんだというストーリーであり、極めて珍しい女性視点のビッチものである。 しかしインストーラーに環境依存のバグがあるのか、特定環境ではゲームを開始して2行目で「音声が見つかりません」と出て強制終了するなど、校門で締め出され中に入れてもらえない。 本来ならこの時点ですでに商品失格だが、歴戦の生徒たちはこの程度のことでは動揺することはなく、いつものsealでさらっと流して校内へと忍び込んでいったのだが、 そんな彼らを待っていたのはあしゅら男爵のごときツギハギシナリオであった。 シナリオは最序盤こそ期待通りのビッチシナリオだが、3つ目のHシーンが終わったあたりから話の前後や舞台が繋がらない全編キングクリムゾンモードへと移行し、プレイヤーの思考を置き去りにする。 一例をあげれば、体育館で乱交を済ませた姫が自室に戻って「人のいないところで着替えよう」とつぶやき、何故か「体育館なら人がいないだろう」と体育館へ向かい、全裸になってそこにいる生徒と乱交を始めるというものである。 選評者をして「バグでシーンがループしたのかと思った」と言わしめるこの意味不明展開にプレイヤーが混乱することは必至だが、さらに追い討ちをかけるように 『実は姫とメイドは少子化の未来を救うため現代にエッチをしにやってきたアンドロイドだったんだよ!』という設定が唐突に追加されプレイヤーをポルナレフへと変貌させる。 挙句の果てには姫とメイドが互いのボディを交換するという史上初の人格交換Hイベントが唐突に発生し、その直後日常シーンの真っ最中に突然画面が暗転したかと思えばエンディングもなくタイトル画面に戻るのである。 この超展開からの全てが置き去りな打ち切りエンド、さらにフルコンプ(?)しても回想が13/20しか埋まらないという事実にプレイヤは完全に取り残され、呆然と立ち尽くすしかなかった。 この衝撃の情報にスレは当初混乱したが、やがて検証が進むにつれて驚愕の事実が明らかになった。 前述のこの作品のタイトルにわざわざ(パッケージ版)と書いてあるのには理由があり、実はこのゲームは信じがたいことにパッケージ版とDL版ではゲーム内容が全く異なるのである。 DL版では前述のような時系列の崩壊や場面の混乱などはなく、『未来から来たロボット』云々といった唐突な設定も存在せず、シーン回想もしっかり20枠埋まるというまともな抜きゲーとなっているというのだ。 そしてパッケージ版から未使用CGが発見され、さらにこの『世界を救うため未来から来たロボット』という設定が自社の別ゲーの丸パクりであるということが判明したとき、ようやく住人達は事この次第に至ったカラクリに気づいたのだった。 つまりこういうことである。 元々この作品は未来云々とは関係ない学園抜きゲーとして開発されていたが、納期までに完成はおろか形にすることすらできなかった。 そのため、急遽過去作の設定とテキストを丸パクりしてツギハギにし路線変更を図ったが、結局取り繕うこともできずに打ち切りENDにした。 一方DL版はパッケージ版よりも納期が遅かったため、ちゃんと完成しまともな内容になった、ということなのだった。 この未完成品を何一つ恥じることなく堂々と売り出し、なおかつ修正パッチの修正項目を『フリーズ』とのみ記すなど、相も変わらずロープライスなら何をヤッてもな厚顔無恥っぷりには住人達もただただ呆れ返るよりほかなく、 バグで強制終了するのも未完成を隠してパッチまでの時間を稼ぐために意図的に混入したのではという疑惑が飛び交うなど、選評当初は笑っていた住人達が次第に真顔に戻っていくほどであった。 最終的にパッチでDL版とシステムが統一されてバグは解決しHシーンも同等になったものの、シナリオはさらに意味不明になるなど、 進化したのか退化したのかわからない威容を見せつけ、改めてsealの底(辺)力を思い知らされることとなったのであった。 プレイヤーに対する背信はその後も続く。 『ギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~』(ギャルカディア)は独特な世界観や哲学的なシナリオ、綺麗なグラフィックでファンを獲得した『ギャングスタ・リパブリカ』のファンディスクである。 本作はライターの『書きたいところは力が入っているが、そうじゃないところは適当』という傾向が強く、日常イベントなどが数クリックで終了したり、 総プレイ時間が6時間というフルプライスとしては薄すぎるといった問題はあったものの、シナリオ自体のクオリティは決して悪くはなく、前作のファンにとっては十分満足できるものであった。 しかし本作はCGに重大な問題を抱えており、その罪業によって理想郷より追放されることになってしまった。 具体的にはエロ増量を謳いながら前作より数が減少、CGも前作の使いまわしや背景や立ち絵を加工したもので大幅水増しをしており、純粋な新規CGではかの銃騎士をも下回るという不名誉な記録を更新した。 さらに何より問題だったのが、原画:ミヤスリサを標榜しながら、本人以外によるCGが混入されていることであり、ミヤス絵を期待して購入した絵買いファンを激怒させた事である。 これについて後に公式が原画家名を無断使用したことを認めて謝罪したものの、実質的な補償や修正などは一切行わないことも同時に宣言しており、謝罪文へのリンクが更新履歴の中にこっそり紛れていることも不誠実さを際立たせた。 こうして度重なる悪逆によってスレに負の瘴気が満ち満ちたところで、それに誘われるように深い霧の中から無数のゾンビの集団が現れ、住民を見境なく襲い始めた。 堕ちた大司教に率いられたこの恐るべき冥府の軍勢の名は、Xuse【本醸造】が満を持して送り出した『新世黙示録 ―Death March―』(チーズ)である。 シナリオにメガテンシリーズで名声を得た鈴木一也氏を迎え、久々の本醸造名義で発表という往年のファンの高い期待値をもって迎えられた本作であったが、その一方で氏の最近の言動に対する評判や、 公式HPの作品タイトルが『新世黙示録 ―Deatch March―』と盛大に誤字をかましている、体験版の出来が絶望的だったという報告などもあって、スレでは早い段階から厳重に監視されていた。 しかし散々注目されており売り上げ自体も悪くなかったにもかかわらず、いざ発売されてみても、ヤバい、苦痛だ、チーズといった断片的な情報は漏れ聞こえてくるものの、肝心の選評は待てど暮らせど一向に届かなかった。 それもそのはず、本作は某批評サイトでギブアップ率が脅威の48%に達しており、住民達の中にも敵の正体を突き止めるべく冥府の霧のなかに突撃しそのまま帰らぬ人となった者が数知れず。 こうして本作は"選評を書くための仕事と割り切らなければ耐えられないゲー務"などと、どこぞの嵐のごとく住人達から恐れられ、ついぞ一人の勇者がその深奥から生還するまでには発売後1ヶ月以上を要した。 では、その衝撃の内容を紹介しよう。 まずはRPGとして。 本作は一言で言えば『強い剣を持ってスキップで殴ればよい』である。 武器と防具を兼ねる剣は100種類以上と十分に数があるが、そのうち9割は能力が高いか低いかの違いしかない攻撃剣であり、回復、支援用の剣は僅かしかなく、そもそも自動回復によって回復自体がほぼ必要ない。 属性による3すくみもあるが、火力が高ければ不利属性でもごり押し可という脳筋仕様のため戦略性は存在しない。 戦闘のUIも非常に煩雑で、攻撃するには一回一回ドラッグする必要がある上、この判定が何故か妙に厳しく不発が頻発するという嫌がらせ仕様である。 こうした戦略性もなくテンポも悪い戦闘はただの苦行でしかなく、中盤で戦闘を自動スキップする機能を手に入れるとそれ以後は(ボスを含め)手動で戦闘をすることは一切なくなるだろう。 またこの苦行に追い討ちをかけるのが、異常に高いエンカウント率である。 数歩ごとにエンカウントが発生し、戦闘はスキップしても5秒程度かかるため、5秒走って5秒休憩、と新世界の牛歩戦術をマスターしている。 3Dマップが見づらく頻繁に迷子になることも相まって、ダンジョン探索自体が耐えがたき苦痛になってしまっている。 ウリであったはずの剣の強化・合成システムも完全に形骸化している。 ほぼ全ての剣が単純に能力値の違いでしかない上に話が進めばどんどん強い剣がドロップし続けるため、より強い剣を敵から奪って持ち替えるだけのバーサーカー思考で事足り、剣を強化する必要は全くない。 剣の合成も基本的に必要ないが、合刃事故を起こすと最序盤から最強クラスの剣を作ることも可能という極端さで、ただでさえ少ないゲーム性を完全に崩壊させている。 極めつけがラスボス戦で、なんと直前に手に入るイベント専用剣以外の攻撃は一切通じない。 この例え愛着を持って剣を育ててきたとしても最後の最後で全てが無意味であることを知るという、本作の最大のウリであるシステムを自らちゃぶ台返しする豪気さには驚嘆せざるを得ない。 以上のようにRPGとして楽しめる部分は一切ない苦行であることが明らかとなったが、ADVとしての要素も火に油を注ぐ…どころか、ニトログリセリンを投げ込むがごとき酷さであった。 本作のキャラクターは主人公・鳥海知空(とりみ ちから)を始めとした登場人物ほぼ全員の脳がクリームチーズと入れ替わっており、『登場人物が全員ミ○トさんなア○リーム製クソゲー』などと評されるほどである。 特に主人公の言動が見るに耐えず、その時々に自分の気分で動いていては誰一人救えはしないといいつつも毎回その場の感情に任せて行動して失敗し、反省して次からは絶対護ると決意した端から同じ失敗を繰り返すの無限ループである。 行動原理も非常に不愉快で、常に自分は正しいというスタンスで他者を見下し、何か問題が起きれば自分を正当化して他人を非難、さらにその非難がブーメランとなって自分に突き刺さるという不快の三段論法だ。 選評者をして「この先10年はこれを超える主人公は現れない」と評された知力が空なルーピーっぷりは作中の登場人物にすら"知能指数の不自由"と馬鹿にされ、Int=0という不名誉なあだ名で嘲笑されることとなった。 その他のキャラクターも、自転車の二人乗りを咎められるとDQN丸出しで逆切れする妹、妹が過呼吸を起こすと即座に喘息の薬をぶち込む幼馴染、 突如変貌し妹を刺し殺し、主人公を親友と思ったことはないと言い放つ"親友"に、お前と付き合ってたのは優越感を味わえるからと言い返して首を絞める主人公…と誰一人萌えることも感情移入もできないというラインナップだ。 シナリオのクオリティも惨憺たるもので、基本的に行き当たりばったりでその場の都合の合わせて行動するため随所で破綻しており、 冒頭の『街がバイオハザード状態の中、警官の制止を振り切って夕食のチーズを買いに行く』という意味不明イベントにはプレイヤーの眼がテンになり、本作を代表するエピソードとして定着した。 また本シナリオの骨子は主人公たちが破滅的結末を迎えるたびに時間が過去に巻き戻り、再びやり直すといういわゆるループものにあたるのだが、これも首を傾げざるを得ないものとなっている。 というのも、本来ループものの醍醐味は以前の失敗した経験を活かすことで破滅を乗り越える、というところにあるはずなのだが、本作では巻き戻った世界ではその時点で破滅に至る原因がすでに解決されてしまっているのだ。 そして主人公だけが都合よく前の世界の記憶を引き継ぎ、前の世界の黒幕(新しい世界では無関係)を私怨で襲撃するというトンデモ行為に及ぶというのもプレイヤーの頭に疑問符を突き立てる。 ギャグとシリアスが合刃事故を起こしているのも問題で、その際たるものが合刃担当の自称ドワーフなネコ型ロボット、アンドヴァリである。 序盤には主人公がゾンビに追い詰められた窮地に突然ギャグ調全開で登場してプレイヤーを唖然とさせ、 最終盤の『ラスボスの攻撃で瀕死を負いながらも最後の力で最強剣を合成して主人公に託して息絶える』という本来感動的なイベントでも、 その直後に内臓が飛び出した程度では死にませんと即座にギャグ調で復活し、それまでの展開を全て茶番へと変える。 システムもシナリオもダメでもせめてグラフィックくらいは…と最後に残されたかすかな希望に縋ろうとしても、それすら無慈悲に捻りつぶされる。 CGは構図のおかしい低品質なものが並び、降って湧いた真ヒロイン、アマテラスと日輪の力を借りたアマテラセックスを繰り広げるシーンが笑いを誘った程度で、到底満足できるクオリティではない。 こうした全方面に渡って苦痛と意味不明さを振りまく本作にスレは戦慄、苦痛の霧はその後もスレに永く滞留し、上半期とは一転して下半期の話題を独占することとなったが、 選評期間終了間近にして、ついぞ一人の賢者がこの正体を解き明かした。 本作のキャラの酷い言動や、シナリオの流れが意味不明なのも、それ自体に意味はなく、ただその場その場で都合のいいように動かされ、しゃべらされているから。 ループの設定が本来の用途から外れ、伏線が回収されない矛盾の温床となっているのも、そもそも伏線を回収する気は始めからなく、その全てをなかった事にして一からシナリオをやり直す(製作者にとって)便利機能だから。 ラスボスを始めとした、ウリであるはずの剣を成長させるシステムが無意味なのも、シナリオの都合上そうする必要があったから。 つまり本作にはキャラクターの一貫した行動原理や、一本筋の通ったシナリオなどというのは始めからなく、作中のあらゆる要素は大司教がその場その場でやりたいことをやるための駒であり、そこに意味などなかったのだ。 この結論にたどり着いたとき、スレを覆っていた深い霧がスッと晴れていき、住民達はようやく販売後半年間に渡って続いた呪いから開放されることとなったのだった。 このチーズの参戦により、それまで銃騎士が牽引していた戦況は一気に混沌、7月作品も最終的に5作品がエントリーするなど、3月、5月、7月の三陣営が激突する三国時代となった。 しかしその一方で、あまりにも激しすぎる騒乱にスレには疲弊した空気が漂っていた。 もう、これ以上のクソゲーが現れることはあり得ない…。燃え尽き症候群に陥ったスレのテンションと比例するが如く、この後は今までの勢いが嘘のように静かな年末へと向かっていくことになる。 9月には今度こそ芸無性で勝負だとばかりにsealが『セックス あ~ん♪ パンツァー』で地上部隊を投入してきたが、 攻略法が『とにかくオ○ニーする』という点こそ笑えたものの、所詮は苦ノ一の三番煎じであり、いまさら大して話題にもならなかった。 11月にはブラックジャックと大貧民のルールを混同した主人公による学園経営物語、『Bunny Paradise ばにぱら ~恋人全員バニー化計画~』が不思議の国の穴からひょっこり顔を出したが、 その実力は"小粒で可愛らしくウサギのクソのようなゲーム"であり、パワーインフレを起こした今年の最前線には到底ついていけるレベルではなかった。 そんな中で唯一気を吐いたのが、毎度お騒がせオーバーフローの放つ『ストリップバトルデイズ』である。 本作はもともと過去作『SHINY DAYS』のおまけミニゲームにキャラを追加し、単体販売したという野球拳ゲーなのだが、グーを出し続けるだけで勝てると、そもそもじゃんけん自体が成立していなかった。 ウリであったはずのキャラ追加も、追加キャラはまさかのボイスなしと、相も変わらず客をなめ切ったブレない姿勢は流石というほかはない。 そもそもこのゲームのHシーンは自慢のアニメーションではなくCG1枚絵のみなので、要はおまけゲー無+新キャラのCG2枚=2500円というお値打ち価格であり、考え方によっては銃騎士よりも割高といえるだろう。 だがこの程度の駄ゲーで満足することなく、かならず一捻りを加えてくるのが天下のオーバーフローである。 本作はアンインストール時に一つ上の階層のフォルダの中身もまとめて一捻りにしてしまうのである。 この過去の某名作を彷彿とさせるような重大なバグは修正アンインストーラーが公開されても結局直らないまま放置され、"ゲー謀"と呼ばれてスレ住民を嘆息させた。 そして迎えた年末、上記のような小粒なクソゲーがいくつか名乗りをあげたものの、毎年恒例の年末の魔物が現れる気配は一切なく、スレの話題は相変わらずチーズが牽引していた。 刻一刻と3月帝国の戦況が不利へと傾いていく中、ついにブラックボックスを解析し、決戦兵器の再起動を成功させた一人の技術者がいた。 その決戦兵器は『カスタムメイドオンライン』、3月に衝撃的な登場をしながらその正体は謎に包まれ、その後5月に再検証が行われたものの、結局商品として未完成ということがわかったのみであった。 その後は度々スレで名前が出るも、『クソすぎて誰もプレイしないので内容が分からない』などという話が出てくるばかりで、肝心の中身に関する検証は一向に進まないままであった。 だが年末に再検証が行われた結果、その戦闘力は我々の想像を遥かに超えるものであることが明らかになったのだ。 ではその驚異的スペックを紹介しよう。 まず本作をプレイするには当然の如くインストールする必要があるが、ここに第一の関門があり、ゲームのクライアントがまず7Gb、さらにアップデートが10Gbと、ゲームを始めるだけで6時間待たされる。 そして長時間待たされようやくプレイを終えたプレイヤーを次に待ち受けるのは、未実装の雨嵐である。 メインメニューに並んでいるステータスやコマンドの大半が未実装か事実上無意味、夜伽プレイ時のスキルや性具なども未実装、果てはバックログの音声再生ボタンすら未実装とは誰が予想しただろうか。 果ては公開後9ヶ月以上を経てなお、前述のフルプライスパッケージに付属のチケットすら未実装というあたり、本作の罪深さがうかがい知れよう。 ではゲーム内容はどうか? 本作の内容はタイトルにあるとおり、『自分好みにカスタムしたメイドさんと』『イチャついたりHなことをする』『オンラインゲーム』である。 しかしその実態は、この三要素全てが総崩れともいえる内容になっている。 まず先に言っておくと、本作のカスタム機能に関してはとても優れており、2Dと3Dをうまく融合させたアニメ調の3Dモデルの出来は大変秀逸である。 では何が問題なのかというと、せっかくのカスタム機能をその他のゲームシステムが台無しにしているということにある。 本作ではゲーム内通貨を稼ぐためにメイドに仕事をさせる必要があるが、メイドの服装ごとに設定されている衣装値がこの成功率に影響するため、事実上好みの衣装を着させることができない。 さらにこの衣装値は同じ服装でいると時間経過と共に低下していくため、同じ衣装で固定することもできないという面倒さである。 水増しされたガチャによる衣装獲得も非常に面倒で、本作はせっかくの優れたカスタム機能を搭載しておきながら、ゲームシステムの都合により実際は思うようにカスタムできないというもどかしい仕様となっている。 このゲームのメインであるはずのメイドとの交流や夜伽プレイにおいても、何故かゲームシステムが足を引っ張っている。 まずメイドといちゃつくことが出来る『サロンでの交流』だが、会話パターンが両手の指で収まる程度しかなく1時間もやれば完全網羅、ととてもオンラインゲーとは思えない貧弱なボリュームに止まっている。 また前述の通りゲーム内通貨を稼ぐためにはメイドに仕事をさせる必要があるが、これをするためには何故かゲーム内で高額の酒を購入する必要があり、これを怠るとメイドがストレスで倒れて愛情値が下がる。 つまり『金を稼ぐために金を使って酒を買わねばならない』という矛盾があるわけだが、これを解決するにはどうすればいいのか? その答えは二つ、『課金してメイドを複数用意し、本命以外を奴隷のように働かせてその金で本命のメイドに貢ぐ』or『愛情値は事実上未実装なので、メイドが倒れようが無視して働かせる』であり、本作のコンセプトを真っ向から否定している。 でも夜伽プレイさえ良ければ…そう思うプレイヤーも多いだろうが、ここにもしっかり芸無性の侵食を許している。 本作の夜伽では、精神値と興奮値という二つのパラメーターがあり、愛撫やピストンといった一つ一つの動作ごとに興奮値が増加し、精神値は減少していく。 興奮が70を超えると射精や絶頂が可能となり、逆に精神が0になるとメイドが気絶してその時点でプレイは即座に終了となる。 つまりは精神が尽きる前にいかに興奮を上げて射精するまで持って行くか、というゲームなわけだが、このシステムのせいでプレイヤーは自分のやりたいようにプレイすることができない。 さらにどのプレイをするとどれだけ興奮が増え、精神が減るかという数値はゲーム内では一切確認できないため、事前情報なしでプレイすれば確実にメイドが気絶することになる。 このため夜伽をするためには攻略サイトと計算機が必須で、一回一回の動作ごとに興奮と精神の値を計算しながら慎重にやる必要があり、発電とマウスと計算機を順番に行き来するという珍奇なプレイスタイルを要求される。 これではとても夜伽に集中することなどできるはずもなく、しかしそれでも射精直前で『精神値が1足りない』といった状況が発生し、メイドを気絶させるかこのまま終了するかという残酷な二択を迫られることとなる。 さらに新しいプレイを習得するためのシステムも非常に煩わしいものとなっている。 初期状態で習得しているプレイが非常に少なく、1カテゴリーを除いて愛撫は出来ても本番ができないといった貧弱な状態となっている。 新しいプレイを習得するには夜伽をすることで手に入る紳士ptと調教ptを溜める必要があるが、普通にプレイすれば一つ習得するだけで最低でも1週間から最大1ヶ月近くも同じプレイをひたすら繰り返し続ける必要がある。 また乱交カテゴリーだけが何故か効率がいいなど、獲得できるポイントもプレイごとにかなりの偏りがあり、効率を重視するなら『挿入して即放尿』×3回1セット×1日5回と言った身も蓋もないプレイを強制される。 オンゲの都合上1日にできる夜伽の回数が制限されていることもなおさら効率重視のプレイを強いられる原因であり、自分のやりたいように夜伽ができないことに拍車をかけている。 オンゲとして見ても、見るべき点はない。 オンゲの最大の魅力はアップデートによる進化と、他プレイヤーとの交流にあるはずだが、サービス開始後9ヶ月を経ても当初からの問題点や未実装は一切改善されず、むしろバグを増やして進化どころか退化している。 衣装や期間限定お仕事など表面的な要素は追加されているものの、それだけならDLCやアペンドディスクなどで事足りる話であり、この点においてオンゲの特徴を活かしているとは到底言えない。 またゲーム内で他プレイヤーとリアルタイムで交流する機能も一切なく、交流は時代遅れの公式掲示板のみ、ウリにしていたはずの他プレイヤーとのメイドの品評会や貸し借り、乱交プレイなども全て未実装のまま、と オンゲならではの楽しみというのは一切ないといって過言ではない。 しかしその一方で、仕事や夜伽などにリアル時間の制限がかかるシステムや、廃課金仕様など、オンゲならではのデメリットだけは完全網羅している。 つまりこのゲームは、オンゲである必要性が一切なく、むしろオンライン要素は害でしかないのである。 でも今までの話は無課金だからであって、課金すればちゃんと楽しめるんでしょ? そう思う人もいるだろうが、そこにも救いはない。 このゲームで課金することで有利になる点は、課金衣装と課金プレイが購入できる、ほぼそれだけである。 しかし衣装を購入しても好きに着させることができず、新しいプレイを習得しても夜伽に集中はできない…と、プレイヤーの楽しみには何重にも枷がかけられており、 そもそも上記の問題はゲームデザイン自体が歪んでいることに端を発しているため、課金したからといってそれが改善されることはないのだ。 さらにこの課金制度についての問題点も述べなくてはなるまい。 本作の課金に使用する公式のプリペイドカードがあるのだが、このカードは1500円の価格に対してチャージされるptは税分さっ引いた1429ptという前代未聞の仕様になっている。 それどころかこのカードは4月以降増税に伴い、同じカードでも1389ptになると明記されている(注:販売は3/28日)という信じがたいケチくささである。 しかもアイテムの価格は100pt単位であるため端数は全く無駄になるというふざけた仕様の前には、課金しようという気がみるみるうちに失われていくことだろう。 以上のように本作はそもそも未実装で製品として成立しておらず、ウリの要素は自ら芸無性で潰し、課金を始めとした運営の態度は最悪で、それでも課金しても何も救われない… と、あらゆる面において楽しめる点をチリ一つ残さない、正真正銘のターミネーターであったのだった。 こうしてカスオによる大規模な反転攻勢によって幕を閉じた2014年だったが、それでも住民達はまだ満足していなかった。 年末の魔物の不在…そして前年度の恐怖の記憶…そんな懲りない住人達は、まだきっと何かあるはずだと、不発弾を発掘してはハンマーで叩いて遊んでいた。 そんな中年明け早々発掘された第一の不発弾は、前年度大賞『部室』のライターによる『ヤリ友ペット欲情生活』である。 本作のジャンルは『手近な女の子を全員喰いモノにするADV』であるはずが、その内容は大半が和姦からのハッピーエンドという純然たるジャンル詐欺であった。 テキストも全編に渡ってイカれたテンションと寒いパロディ、ネットスラングに満ちた粗製乱造品であったが、その中に「前後ォ前後ぉぉ」という明らかに当スレを意識したネタが仕込まれていることは看過できない。 これは前作の部室がそれまで全く無名だったのが、大賞に輝いたことで逆に注目されたということに味をしめた一種の炎上商法ではと疑われ、"人為的クソゲー"と呼ばれ唾棄された。 その後も捜索は続いたが、1月13日、海底遺跡を探索していた潜水艇のソナーが「♪カチッカチッチャラララン」という奇怪な反響音を捉えた。 海底よりサルベージされたその不発弾の名は『俺がヤマタノオロチなら』(オロチ)。6月に発売される前後、奇天烈なタイトルとあらすじで一瞬話題になったものの、すぐにチーズの洪水に押し流され海底にて半年間眠っていた代物である。 しかし某批評サイトで驚異的な低得点を叩き出していたことや、奇しくも前年の部室と同日のエントリーであったことなどから、これこそが部室の真の生まれ変わりなのではとスレ住民が身構える中、 緊急出動した対策班によって解明されたその実態は、生物兵器を内包した大量破壊兵器…ではなく、どこか懐かしいエロゲ少年時代のガラクタの詰まったタイムカプセルであった。 まず本作のジャンルは『俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV』であるが、このタイトルとジャンル名から想像されるようなギャグゲーやバカゲーでは全くなく、 主人公の周りで発生する怪異や、神代の時代からの因縁を持ったキャラ達によって主人公の正体が少しずつ明かされていくというサスペンス伝記物である。 しかしそもそもタイトルとジャンルの時点で物語上最も重要な謎であるはずの主人公の正体が真っ先にネタバレされており、 "犯人と手口が表紙に書かれた推理小説""名作『痕』のタイトルを『俺が鬼なら』にし、ジャンル名を『俺が鬼になっちゃったら(ry』と改変するようなもの"と評されるほどのミスマッチっぷりである。 この時点でシナリオの面白さの9割以上が損なわれているが、残り1割のクオリティも極めて低い。 共通ルートは主人公の正体が分かっているのにひたすら思わせぶりな発言が続くうんざりした展開に加え、80年代レベルのお色気イベントなど、呆れるほどセンスの古臭い日常描写が続く。 かといって個別ルートに入れば、今までと打って変わって裏設定が矢継ぎ早に公開され、問題は全てスサノオが解決してくれるため主人公とヒロインの見せ場はなく、カップ麺を作るより短い最終決戦と、見所はどこにもない。 またとあるヒロインルートでは、全てが終わった後に唐突にアマテラスがヒロインの体を乗っ取って乱入し、それまでの展開をコケにした挙句主人公を誘惑してアマテラセックスにもつれ込むという誰得超展開であり、 アマテラスが極めて不快な人物になっていることも相まってプレイヤーを愕然とさせた。 グラフィックも作画、塗りともに同人レベルで、立ち絵をそのまま挿入して差分にするという驚愕のイベントCGがあるなど、極めて低品質である。 背景グラフィックも実写のトレースであり、看板が実在する店舗そのままであるのはまだともかく、作中の『須賀駅』に思いっきり『鎌倉駅』と書いてあるという事実はスレを笑いの渦に包んだ。 クソゲーは音はいい、という法則があるが、クソゲーという概念が誕生する前に産まれた本作はそのような常識には囚われない。 BGMのクオリティ自体は悪くはないが数が少なく、メインヒロインの最大の見せ場をOPテーマが塗りつぶしたり、HシーンのBGMが悪役のテーマにしか聞こえないなど、その使い方が明らかにおかしい。 SEもファミコンの時代に巻き戻ったかと思わせるほどチープだが、何よりも話題となったのはシステムサウンドが何故か人の声であるということだろう。 ボタンにカーソルを合わせると「♪カチッ」、決定すると「♪チャララン」、右クリックすると「♪ピコッ」と鳴るボイスパーカッション仕様は住人一同の腹筋を崩壊させることに成功した。 以上のように本作はあらゆる要素がとても現代の作品と思えないほど低品質かつ古臭く、公式の要求スペックが『PentiumⅢ500Mhz相当』という骨董品レベルになっていることもあって、 "十年以上前に開発されたゲームがそのまま封印され現代になってから発売された"とまで評された。 しかしその一方で、本作からは近年多発しているような、明らかに手を抜いて作った結果産まれた粗製乱造クソゲーというマイナスイメージはあまり受けず、 逆にかつての今から見れば低品質なゲームでも一つ一つに感動することが出来ていたときの熱い気持ちや、エロゲーがこの20年間でこんなに進歩したという感慨を与えてくれる存在であり、 ノスタルジーを感じさせる味わい深いクソゲーとして古参ゲーマー達をしみじみと和ませてくれたのだった。 以上、主要なエントリー作品を全て紹介し終えたところで、結果発表に移る。 2014年のKOTYeの次点は、 『銃騎士 Cutie☆Bullet』『ビッチ生徒会長のいけないお仕事(パッケージ版)』『俺がヤマタノオロチなら』 大賞は、 『新世黙示録 ―Death March―』『カスタムメイドオンライン』 のダブル受賞とする。 2014年は異例ずくめの一年であり、年始の門番、年末の魔物が不在な一方、3,5,7月に主要作品が集中するという前例のない構図となった。 今までのように分かりやすいクソ要素を抱えた作品だけでなく、検証や考察に膨大な時間と労力を要する大作が現れた、選評者泣かせの年であったことも今年度の特徴である。 その一方で、前年度に危惧されていた業界の地盤沈下はより顕著となり、超えてはならないデッドラインをスキップで飛び越えるような負のクソゲーが跳梁跋扈したことも忘れてはならない。 そんな中で、『ビッチ』は、パッケージ版とDL版で内容が異なるという前代未聞の珍事をやらかし、さらにその原因が未完成を隠すために過去作品をそのまま流用するというあり得ない禁じ手の結果産まれたものであり、 まさに企業のモラルハザードの極地である『負のクソゲー』の象徴として選出した。 一方の『オロチ』は、絶対的に低品質にもかかわらず何故かあまりマイナスイメージがなく、むしろノスタルジーさえ感じさせるという今年度の中でも稀有な笑えるクソゲーであり、『正のクソゲー』の象徴として選出した。 そして残るは3つ、『銃騎士』『チーズ』『カスオ』の3作品だが、これらはクソ度、苦痛度、話題性において他の作品を圧倒し終始スレの話題を席巻した実力者達であり、その序列付けには非常に難航した。 しかしその中で『銃騎士』のクソさを構成する要素に着目したとき、例えばCGの枚数が少なくプレイヤーの期待を裏切ったという点においては『ギャルカディア』に及ばず、 滑ったシナリオの苦痛度においては『チーズ』に及ばず、製品として未完成という点においては『カスオ』や『ビッチ』に及ばないのではないかという結論に達した。 つまり『銃騎士』は、様々な面においてSランクの能力をバランスよく兼ね備えているオールラウンダーではあるものの、他者を圧倒するオンリーワンさに欠けていたことから、他二つには僅かに一歩及ばず、次点とした。 そして最後は『チーズ』と『カスオ』の頂上決戦となったわけだが、この2作品の間に差を見出すことは非常に困難だった。 まず『カスオ』が基本無料のオンゲーであることをどう評価するかだが、本作品はオンゲーではあるものの、有料パッケージを流通を通して販売していることからエントリーの資格は満たしているということでスレでは決着。 次に基本無料については、本作品のクソさはゲームデザインの歪みに起因するもので、無料でプレイするのですら苦痛であり、さらに課金したからといってそれが一切改善されないということから、 基本無料であることは免罪符にならず、減点対象には当たらないと判断した。 では作品としての完成度に着目すると、『カスオ』は未実装だらけの製品未満な状態でサービス開始した上、オンゲというアップデートのしやすい環境にもかかわらず開始後9ヶ月経ってなお改善されるどころか悪化している有様であり、 内容がどれほどクソとはいえ、大きなバグもなく、製品として一応完成をみている『チーズ』と比較すると悪質度が高く、この点においては『カスオ』に分があると言えるだろう。 しかしその一方で、僅かでもほめるべき部分があるかという点に着目すれば、全ての要素が不快と苦痛で、ほめるべき点が何一つ見出せない『チーズ』と比較すると、 たとえゲームシステムによって潰されて結果的に楽しめないとはいえ、カスタム要素の出来だけは秀逸だった『カスオ』のほうがマシとも言え、この点においては『チーズ』に分があると言えるだろう。 このように様々な側面から検討してみたものの、結果的にこの2作品の間の明確な差を導き出せる合理的な論理を構築することが出来ず、途方に暮れていた。 そんな中、原点に返って双方のクソゲーとして最もクソな要因は何かという点をを改めて検討していた時、ふとあることに気づいた。 『チーズ』はキャラ、シナリオ、グラフィック、システムとありとあらゆるクソさが複雑に絡み合った、いわば『クソの総合的な重量』が苦痛の中心である、『重いクソゲー』であった。 一方の『カスオ』は、当初から未実装の嵐で落胆させ、エロですら長時間同じ作業を強いられる苦行と化し、アップデートで改善されると期待しては裏切られるという『クソの時間的継続性』が苦痛の中心である、『長いクソゲー』であった。 つまりこの2作品は始めからクソの向いているベクトルが全く異なっており、同じ土俵の上で戦っていなかったのだ。 『重さ』と『長さ』を比較することはできない。 従って、本年は異例のことながら、2011年以来である『チーズ』と『カスオ』のダブル受賞とすることを決定した。 KOTYeが始まってから今年ではや7年目、スレも次スレでとうとう100の大台に達するところまで歩んで来た。 思い起こせばこのスレが出来て以来、数多くの個性的なクソゲーたちが流星の如く現れ、あるものは怒りと哀しみを振りまき、あるものは笑いの輝きを放ちながら燃え尽きていった。 しかし近年、エロゲ業界を取り巻く環境は厳しさを増すばかり…2014年も粗製乱造品や負のクソゲーが量産され、当スレの理念である「クソゲーを掴んだ哀しみをエンターテインメントへと昇華し笑い飛ばす」を貫くことも難しくなりつつある。 この収束しつつある未来に対し我々はどう向き合っていけばいいのか、そんなことを考えずにはいられない一年間でもあった。 そんな中、20年前と変わらぬ姿をした1つのクソゲーが、我々に思い出させてくれた。 かつてエロゲーにはOPムービーはおろかOPテーマソングすらなく、グラフィックは稚拙で音楽は電子音丸出し、システムも洗練されずバックログすら存在しない時代さえあった。 しかしそういった稚拙な時代であっても、我々は萌えの魂をもって補完し、精一杯楽しんでいた。 その後エロゲーの進化と共に、エロゲには歌がつき、ボイスがつき、ムービーがつき、その度に我々は感動し、興奮することができていた。 そして現代、エロゲーの進化する余地が少なくなって感動することが減り、業界の先細りがささやかれてなお、我々は毎月諭吉を握り締めてゲームショップへと向かう。 何故か? そういった全ての時代に共通する精神、それは「エロゲーが好きだ」「エロゲーを精一杯楽しみたい」ではなかったか? そして当スレの理念も、そこに端を発しているのではなかったか? 良ゲーとクソゲーは表裏一体、良ゲーが産まれる一方で、残念ながら一定のクソゲーが産まれることも避けられない。 ではそういったクソゲーは無価値なのだろうか? 否、そうではないと思う。 かつてとある騎士は言った。 「"犠牲"を支払わない限り、人は前へ進まない。歴史を作ることはできない」と。 そう、クソゲーもエロゲー界を構成する大切な要因であり、エロゲーの歴史の一部なのだ。 そうであれば、我々の使命とは、不幸にして産まれてしまったクソゲーをエンターテインメントへと昇華し、未来の良ゲーの礎として宙へと還すことではないか? この先どれほど厳しい未来が待ち受けていようとも、我々がエロゲーを愛する心を、エロゲーを楽しまんとする精神を忘れない限り、エロゲーがなくなることはあり得ない。 そして、たとえどんな敵が現れようとも、エロゲーがなくならない限り、クソゲーと向きあい続けるこのスレが終わることも決してないのだ。 その決意を新たにし、エロゲーを愛する全てのプレイヤーと、エロゲーを産み出し続ける全てのメーカーへ、未来からやって来た僕達の永遠のともだちの言葉を借りて激励を送り、2014年のKOTYeを結ぼうと思う。 「未来は、これからかえることができるんだ。あんなにならないようにがんばれ!」
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農場の冒険 【のうじょうのぼうけん】 Around The World 【あらうんど ざ わーるど】 ジャンル アイテム探し 対応機種 Nintendo Switch メディア ダウンロード専売 発売・開発元 Asylum Square Interactive 配信開始日 農場の冒険 2021年11月25日Around The World 2022年6月16日 定価 農場の冒険 1,199円(税込)Around The World 1,000円(税込) プレイ人数 1人 セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式 レーティング IARC 3+ 判定 クソゲー ポイント 児童向けのアイテム探しゲーム価格不相当なボリュームの薄さあからさまな子供騙しな出来 概要 ゲームルール 問題点 評価点 総評 概要 ドイツのアルピルスバッハを拠点に活動するAsylum Square Interactiveからリリースされたダウンロード専売ソフト。2作のシリーズがリリースされている。 ゲームタイトルこそ違うが、双方の作品共にステージを一新しただけの同一内容である。『農場の冒険』の原題は『FARMQUEST』。 ジャンルは知育玩具的なニュアンスを多く含む児童向けのアイテム探しゲーム。日本語を含む多言語に対応しており、言語に対応したアイテム読み上げのボイス演出入り。 『農場の冒険』は6ステージ、『Around The World』は12ステージが収録されている。 ゲームルール 好きなステージを選び、その中から指定された9箇所の動物や道具等のアイテムをすべて探し当てればステージクリア。お手付き等のペナルティは存在せず。 ステージのスクロールはなくアイテムの配置は完全固定。指定アイテムはランダムで選ばれ、画面左端付近に文字表示される(表示OFFも可能)。 クリア後は無数に発生する風船を割っていくボーナスゲームが挟まれるが、明確な目的はなくいつでもスキップできる。ボーナスゲーム後はタイトル画面へと戻る。 コントローラー側とSwitch本体のタッチ側の操作に対応。主な操作は「アイテムの決定」「風船を割る」など。アイテムを指定すると名称のボイス演出が入る。 問題点 ボリュームがあまりにも薄すぎる 両作品共にステージ数があまりにも少なく、遊べるボリュームが悲しい位に少ないのが本作最大の問題点。 『農場の冒険』は1,200円にしてたったの6ステージしかない。『Around The World』はステージ数が倍増しているが、それでもボリューム不足感は否めず。 おまけにどのステージも似たり寄ったりの外見で、新たなステージで気分一新という楽しみも見出しにくい。隠しステージ的なサプライズも一切ない。 アイテムの配置が完全固定な上に、各ステージにおけるアイテム配置数もさほど多くないので、1~2分程度ですべてのアイテムを眺め尽せてしまう。 盛り上がりに欠ける演出 ステージクリアをしても風船割りの後にタイトル画面に戻されるだけで、ゲームとしての盛り上がりがまるで感じられない。 指定アイテムを見つけても事務的なボイス演出と共にふわっと消えるだけ。アイテムが動いたり、リアクションが変化するといった演出も全くなし。 風船割りに関しても面白みはなく、ただ虚しく風船を割っていくだけのもの。そもそもなぜ風船割りなのかも謎である。 評価点 ジャンル上の破綻はない アイテム探しとして破綻はしておらず、全く遊べないという程のものでもないのが救い。 とはいえボリュームが薄すぎるため、いくら児童向けとはいえ速攻でゲームに飽きてしまうという問題は否定のし様がない。 「ボイス付きの多言語が収録されている」点は純粋に評価できる。ただ読み上げ方が事務的なのであまり大きな評価に繋がっていないのだが…。 総評 両作品共に1,000円台の販売価格と不釣り合いな位にボリュームがスカスカで、一言でいえば「子供騙し」という言葉がしっくりくる一作。 児童が満足できるアイテム探しをプレイしたいのであれば、他の同ジャンルのゲームをプレイした方が適任といえる。
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シミュレーションRPGツクール 【しみゅれーしょんあーるぴーじーつくーる】 ジャンル ツクールシリーズ(SRPG製作ソフト) 対応機種 プレイステーションセガサターン 発売元 アスキー 開発元 ペガサスジャパン 発売日 1998年9月17日 定価 5,800円 判定 クソゲー ポイント 素材と題材は非常に良質題材ジャンルに対する研究不足が目立つメモカ全使用で容量SFC並み異常に作りづらいイベント思考ゴミな敵AI痒いところに全然手が届かないサンプルゲームもクソゲー ツクールシリーズリンク 概要 問題点 エディット面 戦闘面 サンプルゲーム 評価点 総評 その他 ~ 見知らぬ世界の物語 ~ 概要 『RPGツクール』に代表される、手軽なゲーム作成ツール『ツクールシリーズ』の1作。PS版とSS版が同時に発売された。 その名の通りシミュレーションRPGを作ることを目的としたものであり、1ターンごとにマップ上のキャラをコマンドで移動させ、攻撃させるというものになっている。 シミュレーションRPGというジャンルが非常に知名度をあげてきた頃の1作であり、期待値は高い作品であった。 だが、制作はツクールシリーズでお馴染みの空想科学ではなく、シリーズでは新規参入のペガサスジャパンであった。 同社は、シミュレーションRPG『グレイストン・サーガ』シリーズを制作しており、経験や実績はある程度存在した。 が、いざ作らせてみたら、ツクールの中身は問題だらけになってしまった。 問題点 エディット面 セーブデータの容量は大きい(*1)くせに、作成できるイベント容量はSFCソフトの『RPGツクール1』並み。 しかも、1マップごとの限界容量や設定できるイベント数も制限が厳しい。 『RPGツクール3』のようにメモリーカードを複数枚用いる事も出来ない。 キャラ、マップ、アイテムなどのシステムデータ関連は、作れる枠が多めに用意されているのだが、イベント容量がこれではゲーム中に出し切る事もできまい。 また、ゲームデータのロード時間も非常に長い。 どうした事か、エディットモードにコピー・ペースト機能が存在しない。イベントが作りづらい大きな理由の一つ。家庭用ツクールではSFC時代から毎回あるのだが…。 制作会社が違うためノウハウがないから、なのだが主導しているのは同じなのだからそういった発想は生まれなかったのか。 一度作ったイベントの「開始条件」だけは、なぜか変更できない。変更したければそのイベント自体を削除して一から作り直す必要がある。コピペ効かないのに。 イベントで作れる事があまりにも限定されすぎている。 HPが0になったキャラは死亡し、復活はできない。そしてこの仕様は変更できない。おかげで会話シーンを設定する時、いちいち気を遣わなければならない(*2)。 敵・味方とも、面の途中で増援を出す事はできない。特定の仲間を強制出撃させる事も、退場させる事もできない(特定の敵を撤退させる事ならできる)。 「敵キャラを説得して仲間にするイベント」は作れるのだが、仲間にしたキャラはその面では使用できない。 「最初から出撃している初登場の味方キャラ」も設定できないので、「主人公達とは別に戦っていた人物と偶然出会って共闘する」というイベントも作れない。仲間が加入するシチュエーションは「敵を説得して仲間にする」「マップクリア時に加わる」以外に作りようがない。 一度加わった仲間は外す事ができないので、別れのイベントも作れない。強制的に戦死させることも不可能。 マップに登場できるキャラは「プレイヤー操作の味方」と「敵」のみで、NPCの味方ユニットや第三勢力を出す事は出来ない。 村人のような「敵にも仲間にもならないイベント用キャラ」を出したいなら、敵ユニットとしてマップに配置し、イベントが終わり次第撤退する扱いにすれば擬似的には再現できる。しかし敵ユニットには全て「ENEMY」と小さく表示されているため、どうしても違和感が出てしまう。 ユニットを自動的に動かすイベントも作れない。 このように、出来ることがあまりにも少ないため、ガイドブックのイベント例も「画面を暗転させることで何かをしているように見せる」といった苦し紛れなイベントばかり載っている。 マップ製作に関しては、明らかにマップチップのパターンが足りていない。 チップ1つの大きさは『RPGツクール1』同様で、大きな単位でしか配置できない。パターンが足りない割に同じチップで埋めるなどの水増しも行っている。 城や洞窟などのマップチップには内部の分しかないため、屋内と屋外を合わせたマップは製作できない。洞窟はまだ何とかなるが、城は無理。 一部のBGMが変更不可能。 ユニット編成画面、ステージクリア、エンディングのBGMは固定であり、変更ができない。エディットモードの不自由さと比べれば些細なことではあるが、それにしても制約が多すぎである。 戦闘面 戦闘システムは『オウガバトルサーガ』のように、1~4人で1ユニットを形成するというもので、ユニットのリーダーを倒せばそのユニット自体を全滅させられるのだが、戦闘はオートで行われるため、ユニット内の誰を攻撃するかは指定できない。 故に経験値目当てにユニット内のザコから潰すか、ユニット自体を減らすためにリーダーだけ狙うかといった作戦は立てようがない。 更に「移動してからの説得」は行えない。そのため敵に隣接して次ターンで説得するか、敵の方から隣接してもらうかする必要があり、1ターンはその敵の攻撃に耐えなければならない。前述の通り攻撃は完全にオートなので、反撃で倒してしまう事もあり得る。 敵のマップ上での思考ルーチンもどうしようもなくクソで、手近な敵をただ攻撃するだけ。 回復魔法は同じユニット内のキャラにしか使用できない。このため1キャラ1ユニットにして役割分担させることもできない。 シミュレーションRPGでありながら、戦略の立てようがない戦闘システムは致命的。本作最大の問題点と言っても過言ではない。 武器の射程を設定出来ない。 攻撃は全てにおいて射程1。広いマップが作れるのとは対照的に惜しい話である。無論マップ兵器も作れない。 ユニット同士の戦闘中に「ユニット内の後列から攻撃できる」「敵ユニット内の全員を攻撃できる」という設定にならできるが、マップ上では隣接した敵ユニットにしかそもそも攻撃を仕掛けられない。 つまりこのゲームで想定されている弓兵は、弓で後列から攻撃する『伝説のオウガバトル』のアマゾネスのような存在と言える。 レベルアップ時にHPと防御力は同数ずつ上昇する仕様であるため、バランス取りが非常に難しい。 当然上昇を考慮して初期の値を弱くすれば良いというものでもない。これに限らず当時のツクールは初期値がそのまま上がり幅となる大雑把な設定なので余計に苦しい。 無意味なパラメータが複数存在する。 「運の良さ」のパラメータは、戦闘にはまったく影響せず、イベント発生条件にしか利用できない…のだが、実は「技」のパラメータも同じである。なぜそんなパラメータを2種類も用意するのか? しかも説明書には運の方しかそう説明されていない。 各キャラには「サイズ」の概念があり、攻略本には「サイズ補正」なる設定が載っているが、実際は働いていない。 そのため「サイズの大きいキャラほどユニット編成が制限される」という程度の効果しかない。「大きいほど損」というだけ。 地形効果パーセンテージも詳しい説明がないので、何を意味しているのか不明である。 サンプルゲーム 『ミンスター』というサンプルゲームが収録されているが、これもクソゲー。 人間と魔族の関係など、非常に詳細な設定が冒頭で語られる。更に前半は長い会話が多く様々な情報が提示され、壮大な物語を予感させるがそれで容量を使い果たしたらしく最後は露骨に尻すぼみに。 全10面しかないのに、8面と9面はイベント一切なしの、ただの通過面。 ラスボスを倒した途端、会話も何もなく突然スタッフロールに移行する。そして終了。 BGMのチョイスもおかしく、シリアスなストーリーの割にゆったりした平和な曲ばかり使われている。 ゲーム中盤から最終面までプレイヤーフェイズは何故かこの平和なBGMしか使われていない。曲自体のクオリティは高いのだが、いかんせん単調。 ゲームバランスも悪い。 マップはだだっ広いのに、殆どの味方の移動力は2か3。 これが特に響くのが7面。ゴールのマスに味方を送り込まないとクリアにならないのだが、泣きたくなるほど遠くにある。飛行ユニットを使えばショートカットできるが、飛行ユニットは全員移動力がたったの2であるためあまり状況は変わらない。 ザコ敵は最初から強く、店は4面にならないと出てこない。 3面クリア後に仲間が増えるまでは、魔法使いの女1人ぐらいしか戦力になるキャラがいない。「なんでそんなに剣の腕が立つんだ?」と言われる仲間もいるが、他のメンツと大差ない。 一応、最初の2面は敵を倒さず逃げてもクリアできるのだが…。 1面の敵は、名前の無いモブ兵士1人だというのにとんでもなく強い。勝てるかどうかはほぼ運である。しかし逃げようにも、こちらは移動力が低いので、すぐ追い付かれる。しかもここで経験値を得ておかないと、3面をとても突破できない。運任せに戦った方がマシである。 2面の敵は、やはり名前の無いモブ山賊なのだが、3ユニットもいるのでとても戦っていられない。こちらはアイテム回収と撤退を両立させやすいのが救いか。 そして3面は敵を全滅させなければならない。他のメンバーを壁にして魔法をちまちま当てるぐらいしかないだろう。とはいえこの頼みの魔法も、命中率は低いのだが…。 ここまでは、アイテムも数えるほどしか入手できない。この面では新魔法を拾えるのだが、使えるのは前述の魔法使いの女だけ(つまり一番強い1人が更にちょっと強くなるだけ)で、自軍全体の戦力はあまり変わらない。しかも、この新魔法もやっぱり命中率が低い。 しかも余計な事に初期の仲間6人のうち3人は、1人でも死んだ途端ゲームオーバーになる仕様である。更に後に仲間になる主要キャラ2人も死亡=ゲームオーバー仕様。 そのくせラスボスが凄まじく弱い。HPはザコ以下で、他のパラメータは全て0である。しかもなぜか1人で1ユニットなので瞬殺可能。まるでネタである。 この最終面にはザコも数えるほどしかいない。一応ボスクラスの強さを持つ敵も配置されているが、何故か初期位置から一歩も動かないので存在しないも同然。ザコ2体を倒した時点でクリア確定である。 一応補足しておくと、ラスボスは悪政を敷く宰相であり、自身に戦闘力がなくても不思議ではない。シチュエーションとしては「強い護衛やモンスターを退け、悪の元凶を討ち取って戦いを終わらせろ」というものだが、だったら護衛やザコを前面に押し出せばよかったのではないか。 ちなみに名前は「宰相」。個人名は出てこない。確かに肩書きが名前になっているラスボスはいなくもない(*3)が、ジョブ名=名前でそれ以上でもそれ以下でもないラスボスをシミュレーションRPGでやるのは、なんとも味気ない印象を与える。 冒頭で長々と喋っていた3人の仲間は、その後一切イベントに登場しない。 その後も台詞のある面々は死亡したらゲームオーバーなのに対し、この3人は死亡してもペナルティがないため。つまり結局は前述のようにツクール自体の仕様の問題である。 「親父さん」と呼ばれている味方キャラの戦闘時のグラフィックが、なぜか「お祈りしている女」。会話画面の顔グラフィックは髭面なのに。 性能的には回復魔法を使えるのだが、入手できるのは4面であり、それまではほぼ戦力外…どころかいるだけキャラ。 しかもその4面では仲間も増えており、回復魔法なんてなくてもどうにかなるようになっている。 本作の仕様と容量から、このようにしか作りようがなかった…とも思えるが、移動力の足りなさと「親父さん」の役立たずぶりはフォローのしようがない。 なお味方ユニットの中では個人名も台詞もない「魔族の兵士3人」がやたらと強い。彼らをユニット内の前列に出し、初期からのメンバーを後列に配置すれば、ほぼ負けなしとなる。問題は彼らが加わるのが4面なので、地獄の3面を突破できるかどうかなのだが…。 余談だが、イベントガイドブックに載っているサンプルゲームは、小さめのマップに移動力の高い味方ユニット、豊富に用意されたイベント、と本作のサンプルとは正反対の作りになっている。 評価点 BGM、グラフィック、エフェクト素材のクオリティは高い。顔グラフィックは自作することも可能。 戦闘時のキャラクターのアクションも、頭上で槍を回転させる騎馬兵や顔が巨大化するゴーストなど、個性的なものも多い。 しかし各キャラのアクションは1つずつしか用意されていないため、「装備した武器によってグラフィックが変わる」という演出はできない。 特にBGMの評価は高い。これに関しては単純な曲の良さ以上に、ちゃんとほぼシミュレーションRPGに見合った内容のものが揃えられている。 戦闘用のデフォルトBGMであるNo.30は特に人気も高め。 PS版とSS版では、収録BGMや音調に若干違いがある。開発者の技術的問題などからSS版のほうが音質が良いことがあるのだが、本作においてはSS版のほうが音楽が安っぽい。どちらも性能は近いのだが、PSの方が高サンプリングレートの波形を扱えるのでおかしなことではない。 ちなみにBGMの半数を手掛けたのは畑亜貴氏。氏が楽曲担当した『ライトクルセイダー』からBGMが一曲流用されている。 クラスチェンジに関しては様々なパターンを製作できる。途中で分岐したり、特定のアイテムを使わないとなれない職業も設定可能。 戦闘画面やシステムの発想自体はそんなに悪くない。 4人1組という性質上、戦闘のテンポもよくなるように考慮されているため、1人編成だけ同士の戦いがむしろ味気なくなる。 『RPGツクール4』などと違って、前述の「サイズ補正」「地形効果」以外にバグは無い。 言い換えればほぼ仕様通りに完成しているのにクソという事なのだが…。 総評 ろくなゲームがツクーレナイ…というかツクーリヨーガナイ。 BGMのクオリティは高いので、安値で売っているのを見たら音楽鑑賞用ソフトとして買うのがいいかもしれない。 あるいは物語性を廃して、いかに突っ込んでくる敵を倒すかという無双ゲームとして割り切れば、ゲームとしては一応成立はする。 それが本作の看板に見合っているかどうかは別であるが…。 否定以外しようのない内容であるが、発想やシステムなどは決して悪いものではなかった。特に素材は他のツクールと比較してもかなり良質な方である。 つまり、もっと練りこめば良い制作ツールになったであろうことが見えるソフトというわけで、本当に勿体無い1作だった。 こういうところは『RPGツクール4』に似ており、ノウハウのない会社に任せたが故の悲劇であると言えよう。 その他 本作のサンプルゲームに登場する回復魔法は「キュアライト」という名前だが、これは『RPGツクール1』のサンプルゲーム『フェイト』に登場する回復魔法と同名である。意識したのかどうかは不明。 本作は96年から開発されていたが、度重なる発売延期により、本家である『RPGツクール3』の発売から1年弱経過してからの発売となった。それだけに発売を待ちわびていたツクールファンからの期待度は高かったが、「発売されない方がよかった」と言わざるを得ない出来にガッカリする結果となってしまった。 出来が酷かったからなのか、あるいは『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の裁判の影響もあってか、改訂版がリリースされることはなかった。 ちなみに『シミュレーションRPGツクール』という名義のソフトは、これに若干先んじて発売されたPC版『シミュレーションRPGツクール95』もあるが、そちらは本作のような問題点はほとんどなく、シンプル・拡張性に欠けた作りでありながらも工夫次第で独創的なゲームも作る事が出来た。いくつもの名作が生み出された優秀なツールである。
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2013年総評案5 大賞 明日もこの部室(へや)で会いましょう 304 名前:総評案5(◇.xh8R9ciqj8H氏代行)[sage] 投稿日:2014/02/11(火) 20 02 08.38 ID kZ11cJCS0 [15/36]KOTYe5周年となる2012年は、クソゲーの世代交代を感じさせたものの、過去に引けを取らない激戦が繰り広げられた。惜しくも2011年に単独大賞を逃したsofthouse-sealのゲー無「くのいち」と、急成長株スワンアイの大型地雷「SEX戦争」の大賞争いは、KOTYeの理念というある種「最後の切り札」を持ちだすまで決着がつかず、切り札を使わされてしまったKOTYe住人は恐怖と期待の混ざった心持ちで2013年のクソゲー来襲に備えるのだった。1月、まだ2012年の大賞も決まっていないうちにKOTYe2013に乗りこんだのは、SEX戦争の生みの親スワンアイが送り込んだ刺客「リア充爆発しろ! ~変身能力手に入れたんだけど質問ある?~」(通称「リア充」)である。SEX戦争同様の「バカゲー+抜きゲー」の本作は、変身能力を手に入れた主人公がその能力を使って彼氏持ちのヒロイン達を手篭めにして見返してやるという内容なのだが、これまたSEX戦争同様舞台設定の説明は殆ど出てこない。SEX戦争の選評で叩かれたからかは知らないが、今作では一応能力を入手した経緯については辛うじて説明されている。とはいえ、たった数行の説明では無いに等しいといっても過言ではないだろう。シナリオの中身も酷いものであり、彼氏に変身して彼氏持ちの女を寝とったことがバレたものの、女はその一度の行為で即堕ちして元彼氏をフって主人公と恋仲になるなどは序の口。主人公が返信して捏造したハメ取り写真が見つかったら女子同士でのハメ取り自慢大会が繰り広げられる、ヒロインが教室で失禁したら男子生徒が自慰を始め出し、それを見つけた教師が男子生徒に廊下で自慰をするよう指示、などといった訳のわからない寸劇を度々見せつけられる。肝心のエロシーンも惨憺たる有様であり、シーンの殆どが20クリック程度で終わる短さにも関わらず大半がコピペであり、実用性があるとはとても言い難い。シーン中に頻出する「ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ!」「ああ…もう出そう」のフレーズはこのクソゲーに新愛称「ずっぷ」をもたらしただけでなく、冒頭の説明の「そして…僕は変身能力を手に入れたのだった」の行と併せて「3行で表せるゲーム」としてAA付きでスレ住民に温かく受け入れられた。斯くして、SEX戦争同様超展開なこのバカゲーは、2012年のくのいち同様2013年の門番として君臨するのであった。しかし、今年のクソゲーは門番が現れた程度で怯むほど軟では無かった。2月には気味が悪い日本語で紡がれる駄文と存在意義が怪しいゲームパートからなる「星彩のレゾナンス」、モテも修羅場も薄く主人公のいい加減さだけが浮き上がった「モテすぎて修羅場なオレ」が難なくエントリー。3月には最終痴漢電車の劣化パクりな上に、選択肢次第で男に痴漢をすることになり男の喘ぎを聞かされる羽目にあう「淫獄痴漢列車 ~A Molestertrain Named Desire~」や、2011年にKOTYeを賑わせたTEATIMEの姉妹ブランドFULLTIMEが叩きつけてきた挑戦状「UNDEROID」が立て続けに侵攻。その中でも注目すべきはUNDEROIDであり、ウェイト調整や衝突判定の手抜きによるグラフィック崩壊はクソ3Dゲーの嗜みとして当然持ち合わせている上、ウリであるアクションパートは各アクションから攻撃に移行するまでの硬直が長すぎる関係で大半のアクションが死に要素、更には被ダメージによる脱衣システムも頻繁に時間経過による体力回復を挟まないと脱げる前に死ぬという笑えない仕様である。このような何がしたいのかわからない仕様に加え、素人が部屋録りしたのかと思うような劣悪なボイス、効果音まで余すところなく文字化する斬新なシナリオと相俟って本作はスレ住民を困惑させることとなる。幸いアクション自体の出来は割と良いため、プレイ効率さえ度外視すればそれなりに遊べてしまうという面も有り、昨今では珍しい「遊べるクソゲー」として一部の層には受け入れられた。新年度が始まり春の陽気になる4月になると、softhouse-sealからくのいちを彷彿とさせる「エルフと淫辱の森」(通称「エルフ」)が暖かさに寛ぐスレ住民を襲撃。元々「ゲー無」であったくのいちから更にアクションを削ぎ落とした本作は予想通り中身も無いに等しく、プレイヤーだけでなく敵もアクションを削除されたのか殆ど攻撃を仕掛けてこない為に接触以外ではまずダメージを受けない。くのいちで問題視されたジャンプ中無敵は流石に削除されたものの、被ダメージ後の無敵時間がやたら長い為に無敵中に攻撃を連打すればボスすら楽々倒せるという世紀末的な戦闘バランスである。非難轟々だったくのいちの反省を受けてミニアニメ以外にきちんとしたHシーンを用意し、ミニアニメにも射精ボタンを設置し任意のタイミングで終了できるように進化したが、何故かくのいちよりもミニアニメが小さくなった上にキャラの手前に配置された背景テクスチャが頻繁にミニアニメを隠すので、相変わらず実用性には難が有る。一つを直せば別の箇所で粗が出るという有様はsealのクソゲーマイスターぶりがよく現れていると言えよう。また、4月のクソゲーでは「少女神域∽少女天獄」も見逃せない。Lassお得意の鬱グロ系異能力ファンタジーかと思いきやシナリオの大半は料理の話と作中の街の観光案内であり、冗長な文章と意味なく打たれる強調記号に辟易することになる。終盤で待ちに待った異能力バトルになるかと思いきや突如として新設定が次々に現れた後は駆け足でエンディングまで直行する為、頻出する難読漢字と相俟って理解が追いつく前に終わっていることが大半であり、いまいち理解できなかったが他のルートで補完があるかも…と期待して別ルートに行っても対象ヒロインが変わっただけで全く同じ内容を読まされる一本道シナリオであることが露呈するだけである。このようにヤマもオチも無いに等しく面白味のない本作だが、唯一面白いとすれば、とあるエンドでの妹凌辱からのダイナミックフルチン自殺という超展開に苦笑する程度だろう。ライターの脳内設定と雑学を適当に書き連ねたかっただけとしか思えない本作は要点不足で蛇足は満載というクソシナリオの王道を驀進しており、絵や音楽は高レベルにも関わらず発売年内に買い取り価格が100円まで暴落したのも頷ける出来栄えであった。5月になってもクソゲー達は五月病になることもなく平然とスレへの侵攻を繰り返す。破綻した設定とデタラメな経済論をベースにトンデモ設定の登場人物達(主人公含む)が好き勝手にやりたい放題な「お嬢様はご機嫌ナナメ」に、フルアニメーションを謳いながら10年以上前の水準の画質とWin98時代のインターフェース、携帯小説の寄せ集めのような超展開なシナリオで購入者を落胆させた「Qualiaffordance-クオリアフォーダンス-」と、休むことなく選評が届く始末であった。また、納期に間に合わないという現実から逃避行し、マスターアップ後に延期宣言をしたEx-iTの「逃避行GAME」(通称「逃避行」)は、その出来の酷さからプレイヤーが逃避行したいくらいであった。ゲームを起動すると飛び込んでくる[START][LOAD][END]のみのシンプルイズベストを徹底したスタート画面は軽いジャブに過ぎず、実際にゲームを進めると尺不足と伏線の投げっぱなしで要領を得ないシナリオと多数のバグに頭を抱えることとなる。特にバグの方面では優等生で、その中身はボイスの再生不良、不意の背景暗転、セーブデータロード時の不具合、特定ルートへの進行不能など多岐に渡り、それらのバグの中でも有名なのが後に本作の通称ともなる「イラッシャイマセー」バグである。これは、名前が「???」のキャラ(所謂モブ的なキャラ)の台詞が全て「イラッシャイマセー」という女性のボイスで再生されるというものであり、身長2mを超える巨漢の殺し屋がドスを効かせた顔で「イラッシャイマセー」と言い出したり、モブ同士の会話では「イラッシャイマセー」「イラッシャイマセー」「イラッシャイマセー」といった狂気の沙汰としか思えない会話が繰り広げられたりする。絶大なインパクトを誇るこのバグにスレは一気に盛り上がり、「ずっぷ」に続きようかんマンを改変したAAが生まれることとなった。また、既に説明した通りこのゲームには[START][LOAD][END]しか存在しない為回想モードといったものはない。その為、予約特典の「ヒロイン視点のHシーン回想モード追加」も機能するはずが無く、無用の長物と化す。幸か不幸かバグや予約特典の不具合などは概ね現行パッチで修正済みであるが、現行パッチを出すまで発売から2カ月経過しており、企業体質に問題が有ると言わざるを得ないだろう。梅雨に入る6月の空気を一掃したのはMBS Truth -Cherish Pink-の『クラス全員マヂでゆり?!~私達のレズおっぱいは貴女のモノ・女子全員潮吹き計画~』(通称『マヂゆり』)であった。タイトルを見てもわかる通りレズ物の抜きゲーなのだが、何をトチ狂ったのかHシーン中のBGMがRPGの序盤マップを彷彿とさせるような明るいものであり、プレイヤーはHシーンにも6月の空気にも合わない爽快なBGMに唖然とすることになる。また、抜きゲーなのにボイスを徹底的に削減しているのも本作の特筆すべき点であり、20-30クリックごとにやっとボイスが1回入るかどうかという程度である。ボイスの少なさを補うように主人公の独白や妄想が事あるごとに挟まるため話のテンポが非常に悪く、当然Hシーンもこの流れは続き、行為に及んでいるというのにほぼ無言なヒロインに対し主人公はマシンガントークを炸裂させるという抜きゲーにあるまじき状態が出来上がるのだった。この主人公自体選評者から「心にチ○コが生えている少女」と言われる通りの性欲魔であるので、百歩譲って独白や妄想やマシンガントークが多々挟まるのは已むを得ないと許容したとしても、その内容が溢れ出る性欲と情熱を「雌ライオン」に例えたり、突如「にゃあああん!」と叫びだしたりという訳のわからないものであるため最早抜くどころの話ではない。「雌ライオン」に至っては事あるごとに登場するため、本作の新たな通称にもなる程であった。システム面でも、ゲームを終了する以外に止める術の無いスキップ機能、システムデータではなく個別セーブデータ依存な為にコンプリート不可能な立ち絵鑑賞機能、レズゲーなはずなのに白濁液発射システム搭載などといった不可解な仕様が並び、プレイヤーは只々乾いた笑いを浮かべるしかないのであった。7月は一転し、スレは陰鬱な空気に包まれた。門番を抱えるスワンアイが黒鳥ブランドで出した『雨音スイッチ~やまない雨と病んだ彼女そして俺~』がやってきたのである。タイトルからして不穏な空気が漂う本作、一見してヤンデレかと思いきや精神を病んだ狂人(メンヘラ)であり、メインヒロインは最初から最後まで終始狂いっぱなしである。その狂いようは「主人公の母親の葬儀でヒロインがウェディングドレス姿でブーケトス」に代表されるようにかなりのハイレベルであり、エンディングも陰鬱なものばかりである。狂っているのはシナリオだけではない。デッサンの崩れた作画や、Hシーンには採用せずヒロインが足蹴にされる場面や絞首される場面、リストカットする場面にばかりループアニメを採用する開発陣のセンスなど、至る所に狂気を感じることができる。昨今乱造され気味なテンプレヤンデレではなくメンヘラに焦点を当てた本作は一部では評価する声が上がったものの、絵やシナリオのボリューム等は到底フルプライスのレベルには達しておらず、クソゲーの謗りを免れないだろう。短い夏休みが過ぎ、秋の様相が見え始めた9月、スレにはクソゲーの秋とばかりに大作が押し寄せることとなる。先陣を切ったのはSAGA PLANETSの『カルマルカ*サークル』(通称『カルマルカ』)のエントリーである。前作『はつゆきさくら』が比較的高評価だっただけに本作のエントリーは騒動を起こすこととなった。本作の粗筋は、「魔可」と呼ばれる七つの大罪になぞらえた超能力を持つ主人公とヒロイン達が協力することで、過去から未来までを自由に改変できる「カルマルカ」と呼ばれる存在を手に入れようとするものである。上記の様な凝った設定や重々しい展開を予感させる体験版、そして前作の高評価がストーリーへの期待を煽っていたが、いざ蓋を開けてみれば矛盾だらけの電波なシナリオがプレイヤーを襲うこととなった。怒った時のみ身体能力が向上する憤怒の魔可を持つ主人公はとあるルートでは平常時でも石を易々と砕く、とあるヒロインはルートに入ると突如「人殺しの娘」設定が追加される。カルマルカに相当な思い入れのあるヒロインは別ルートで「ぶっちゃけカルマルカなんかどうでもいい(要約)」と本作の根幹設定を全否定など、各ルート間での整合性をとる気が微塵も感じられない。クリア者から「個別ルートはTrueエンドと整合性がとれないからスキップした方が良い」と言われたり、選評者をして「笑い所のないチャージマン研!」と評されるあたり本作のシナリオの酷さは察しがつくだろう。また、本作の根幹設定である魔可も相当いい加減なものであり、衝動的に買い物がしたくなる「強欲」、大食いしたくなる「暴食」、突如睡魔に襲われる「怠惰」などはキャラ付けと何が違うのかと突っ込みたくなる上、「嫉妬」に至っては発動時に主人公に欲情するなどといった理解に苦しむ内容である。シナリオが駄目でも絵の出来はいいからとフォローしようにも肝心のHシーンでシナリオの悪さが足を引っ張り、シリアスな場面から突如行為に及んだり内外の選択をした直後に発射したりと情緒の欠片も無い仕様になってしまっている。細かな指摘を挙げてはキリが無いが、「設定の投げ捨て」「矛盾だらけの人物描写」「投げやりなストーリー」で構成されたシナリオは紛れもなく複数のシナリオライターによる弊害であり、システムにバグは無いがライター間の意思疎通能力がバグっていると言われるのも仕方の無い話だろう。主人公ではなくプレイヤー自身が憤怒の魔可を獲得しかねないクソシナリオを誇る本作だが、それに反してジャンル名が「ハッピー&スマイルADV」であった事がスレ住民に受け、ハッピー&スマイルマンなるAAが誕生し、カルマルカのエントリーを聞いてやってきたお客様の無礼な振る舞いにいきり立つスレに一時の癒やしを与えることとなった。その癒しの一時を盛大にぶち壊すが如くゴリ押しでKOTYeの門を粉砕したのが戯画の『バルドスカイゼロ』(通称『バルスカゼロ』)である。練られた世界観とシナリオ、爽快なアクションで人気のバルドシリーズは戯画の代表作でもあり、その中でも特に人気の高いバルドスカイの前日譚というだけあって、発表時には多くの注目を集めた。製作陣が過去のバルドシリーズを手掛けた「TEAM BALDRHEAD」ではなく原画シナリオ共に変更になっていることや発売が半年間延期されたことなどの不安要素はあったものの、公式ページに踊るアクションパートのリアルタイム3D描写、射撃攻撃強化、機体や武装の強化といった新要素の広告や、製作陣からの「凄いボリューム」「『分割するほどでは無いが』大作」といった絶賛にシリーズのファンは期待を寄せたが、いざ発売されると不安は見事的中し、ファンの期待は悉く裏切られることとなった。公式サイトで散々煽っていた新要素満載のアクションパートは、蓋を開けてみれば「強化したハズの射撃攻撃は微妙、一部の誘導ミサイルは静止した敵にも当たらない」「ノックバックが存在しない為にバルドシリーズの売りのコンボの概念が消滅」「ラスボスですら格闘攻撃でゴリ押すだけで圧勝 、この間僅か数秒」「必殺技は任意発動不可で強制発動なため割と邪魔」「主観視点でのエイムや機体や武装強化の実装は一部のみ 」「カメラワークが適当 で、3Dマップな為に配置物にユニットが隠れがち」「装備武装は前作より減少、総装備数も減少」と、前作から進化した部分が皆無という惨状であった。プレイしようにも頻繁に襲う強制終了や特定ルートの箇所での100%強制終了など、まともにプレイすることが困難な本作であるが、攻略の際に押さえるべきことが装備やコンボではなく、「高誘導超火力の自爆敵が湧く場所を覚えること」なあたり、アクションパートのつまらなさがわかるというものである。シナリオの方はシステムに輪をかけて酷く、回りくどい言い回しが目立つ一方で肝心の説明はまるで足りず、大抵の出来事はドラ○もん的な便利キャラがその都度出てきて何とかするご都合展開か「実は~~だったんだ」と後からこじ付けて終了するかのどちらかであり、伏線は回収する姿勢を微塵も感じさせず全力でぶん投げている。その上、登場人物が総じて理解できない言動ばかりとり、中でも主人公の言動が高圧的かつ常識と礼節に欠けており不快なことが多々あるため、真面目に読むのが馬鹿らしくなる程である。加えて、前日譚であるにも関わらずどう考えても前作バルドスカイには話が繋がらない上、人気の高かった前作主人公がモヤシ扱いや「強いが馬鹿」呼ばわりされるだけでなく大量殺戮犯まで追加されるという散々な扱いであり、シリーズものにおけるタブーをこれでもかと破りまくりシリーズファンすら敵に回すこととなった。画力もボイスも高クオリティとは言い難く、あらゆる面で低質さを遺憾なく発揮しファンを落胆させた本作だが、一通り炎上して鎮火に向かおうかという時にトドメとばかりに公式から再び燃料が投下される。そう、『バルドスカイゼロ2』の発表である。続編は無いと言っておきながら平然と続編を発表する厚顔無恥な企業姿勢には、ファンだけでなくスレ住民も呆れかえる他なかったのは言うまでも無いだろう。斯くして、バルドスカイゼロは、名立たるギガマインに堂々と名を連ねることとなったのであった。カルマルカ、バルスカゼロといった有名処からのクソゲー襲来に、命に関わる犯罪行為をギャグで済ませた上に女装モノなのにも関わらずエロCGで主人公がのっぺらぼうな「ノブレスオブルージュ」の選評も加わったことでスレは活気立ち、余所からのお客様の対応をしながら盛りあがっているうちに今年も恒例の季節となるのだった。そう、年末である。超展開のオンパレードであった『赤さんと吸血鬼。』の選評というクリスマスプレゼントに喜ぶ住民に、年末の魔物は容赦なく爪を振り下ろしたのであった。その年末の魔物の名は『雛といっしょ』(通称『雛遺書』)。『逃避行』を出したEx-iTが送り込んできたこの魔物は、2012年初頭発表から実に2年近い期間をかけて孵化しただけあってその戦闘力も尋常では無かった。まず、12月13日マスターアップ、20日発売のはずがまたしてもマスターアップ後に27日への延期を発表。『ひよこストライク!』から数えて実に3作連続でのマスターアップ後の延期という離れ業である。そして、いざ27日に商品を受け取ってみれば真っ先に目につくのは異様にしわしわの梱包である。マスターアップ後の延期は想定内だとしても、新品だというのに皺の寄った梱包という予想外の状況に購入者は面食らうこととなる。これは公式サイトでも触れられており、後述するバグのせいでパッチを当てるまでゲームが進行出来ないというお詫び状を入れる為、一旦開封して手作業で再梱包したためとの事である。詫び状を入れる事そのものは良い事だとしても、そのサポート体制を他に回せなかったのかと問いたいところである。さて、ゲームの内容であるが本作は『ひよこストライク!』のヒロインである雛に着眼したミドルプライスのファンディスクである。純然たるADV形式だけである本作であるが、進めて10分も立たないうちにプロローグが終わり、選択肢によって「記憶喪失編」「リハビリ編」「命令ごっこ編」に分岐する。初期バージョンでは記憶喪失編以外を選んだ場合、25クリック後に100%エラーで強制終了する。また、記憶喪失編を選んでもやはり特定の位置で100%エラー落ちする。つまりプロローグ以外無いに等しいのである。この製品として明らかに成りたっていないという異常事態に住民は狂喜乱舞し、スレは今年最大級の盛り上がりを見せることとなる。一般的な体験版にすら満たない出来でどう足掻いても話の内容が不明なことから「シュレディンガーのエロゲー」「パンドラの箱」など次々と愛称が付けられると同時に、製品として機能せずただのディスク1枚としてしか機能しないことから「ゲー無」をも超える「 ― 」などと呼ばれ恐れられた。そして製品失格の出来に盛りあがるスレを更に活気立たせたのがメーカーの対応だった。「28日はイベントに出るのでパッチは出せない。29日に直して30日にパッチを出す(要約)」という常識外れな公式声明にスレは湧きたち、30日が31日になり最終的に2014年の元日午後にもつれ込みVer 1.10パッチが公開されるまでの間、年越しだというのにスレは書き込みが絶えることが無かった。なお、この間も公式は「完成したけど公開先のミラーサイトと連絡が取れないから公開できない」などといった小学生の様な言い訳を行い、スレを賑わせることとなった。そのVer. 1.10パッチでも記憶喪失編の強制終了は直っておらず、オールクリアはVer. 1.10同様延期の末に出されたVer. 1.20パッチまでお預けとなった。さて、強制終了が修正されたから問題が解決したかというとそうではなく、新たな問題が浮かび上がっただけであった。ミドルプライスの本作だが、「記憶喪失編」「リハビリ編」「命令ごっこ編」そしてパッチ修正後に存在が明らかとなった「覚醒編」を全て合わせてもフルスキップで10分程度の量しか無く、非常に薄いと言わざるを得ない内容だったのである。パッチの方も何故かVer.1.20公開前にVer.1.10を公開停止するといったきな臭い動きが見られ、後にパッチを解析するとCGやシナリオを追加したような痕跡が見られることから、バグを装って未完成を隠しただけなのではないかという憶測も飛び交うこととなった。発売前の延期、新品とは思えない梱包、ケースを開けると目に飛び込んでくる詫び状、回避不能の強制終了バグ、そしてメーカーの杜撰な対応に未完成隠蔽疑惑と話題には事欠かなかった本作は、改めて年末の魔物の恐ろしさをスレ住民に叩き込んだのであった。さて、本来ならこの後に2013年の次点と大賞の発表となるのだが、今年はそうはいかないのをご容赦願いたい。何しろ、普段は総評前で特に話題の無い1月のスレに、選評〆切前に駆けこむべくそれまで埋もれていたクソゲーの選評が大挙して押し寄せてきたからである。この予想外な事態にスレ住民は狼狽し、総評案を練り始めていた者達は草案破棄の事実的な強要を嘆きつつも新たなクソゲーの登場に胸躍らせるのであった。遅れてやってきたクソゲー達はいずれも個性あふれるものであり、姉妹ブランド故かマヂゆり同様の異常なまでのボイス削減策を徹底した上に立ち絵差分まで削った抜きゲー『聖ブリュンヒルデ学園少女騎士団と純白のパンティ ~甲冑お嬢様の絶頂おもらし~』(通称『ブリュパン』)、「主人公の部室」「いい肉な妹日」等の怪しさ爆発の日本語に加え妹ゲーなのに妹でないヒロインの方が多い『妹*sister -My sister-』、陳腐なシナリオを読まされた上にフリーHモードを使おうにも一々面倒な設定を強いられる3D凌辱ゲー『プレミアムプレイ~ダークネス~』などジャンルも様々。かつてはALcotハニカムの開発チームの1つだったGLaceの『Timepiece Ensemble』(通称『TE』)は、長くてつまらない共通シナリオや文章と一致しないCGといった問題に加えて、肝心のキーパーソンの真意や意図が本作の開発陣の前作であるALcotハニカムの『1/2summer』をプレイしていないと全くわからないという抱き合わせ商法のような意地汚さを見せつけた。また古豪アーベルソフトウェアの姉妹ブランドであるRed Labelの『JK辱処女~純粋な心の持ち主ほど処女を好むという法則~』(通称『枝豆』)は、CG枚数を削ぎ落として製作費を浮かした上に「娘の幸せを願うなら娘の処女を俺が奪うのが道理(要約)」などと言い始めサブタイトルを全否定するだけでなく、でかでかと表示した枝豆のCGでクリ○リスを表現したかと思えば、枝豆の色が変わる、クリ○リスだけでなくヒロインの腕や主人公の性器の例えとして枝豆が表示される、枝豆に注射器を打ちこむなどといったサイケなセンスにプレイヤーとスレ住民は戸惑うこととなった。3D分野では『プレミアムプレイ~ダークネス~』に続けと、痴漢ゲーなのにも関わらず白昼堂々と電車内だけでなく学園の教室などでも本番を始めた上にバグでヒロイン絶頂時に首から上が消滅するREALの『いたずら学園』、多くのユーザーお手製MODによって支持を得ていた前作とのMOD互換性を無くし、低質なグラフィックの中ゴーストタウンを歩きまわるしかないBulletの『3D少女カスタムエボリューション』が立て続けに侵攻してくるのだった。それらの中でも他とは一線を画す破壊力を持っていたのが、ミルクプリンの『明日もこの部室(へや)で会いましょう』(通称『部室』)である。7月26日の発売から実に半年近くもの間潜伏していた本作は、1月の時点でもネット上を探してもレビューが見つからないという無名な存在であったが、いざ掘り起こしてみれば年末の魔物と対を成す夏の魔物に相応しい実力を持っていたのだった。エンジンに吉里吉里/KAGを採用したにも関わらず劣悪なインターフェースや、キャプションの名前が「明日もこの部屋で会いましょう」と思い切り間違えているのは序の口。異様に腰が細く逆三角形の胴体をしたヒロイン達や、公式HPと名前が一致しないだけでなく作中で自らを「主人公」と名乗る主人公、寒いパロディや作中キャラのメタ発言、Hシーン後も延々と鳴り響くBGV、更には我々の知りうるデジタルカメラとは程遠い何かが陳列されたカメラ屋などに頭を悩ませることとなる。既に頭が痛くなる本作だが、細かいことで悩むなとばかりにシナリオの方はこれらが霞むほどの問題の山であった。作品HPのあらすじでは「主人公が所属する写真部が実績不足の為廃部の危機に陥ったので評価される実績を残そう。人物写真の才能が有る主人公は誰かと仲良くなり写真を撮らせてもらおう。」とありがちな設定で、進め方も毎日誰のところへ行くかを選択するだけの比較的オーソドックスなものなのだが、全体の9割を占める共通ルートは冗長な雑談かカメラ関連の雑学披露、撮影方法の議論などおおよそエロゲーマーには不要なもので構成されており、ただただ苦痛が続くことになる。しかし、本作には退屈だからといって適当に進めていると間違いなくバッドエンドに直行する罠が仕掛けられているのだった。大抵の場合、選択式のADVの場合、目当てのヒロインをストーカーしていればルートに入ることができるが、本作ではそのような方法をとると100%バッドエンドに直行する。何故なら、ヒロイン毎に「見てはいけないイベント」が存在し、それらを踏むと問答無用でバッドエンド送りとなるからである。その見てはいけないイベントというのも「ヒロインがチャラ男から飯に誘われているのを目撃する」「ヒロインがモブキャラから告白されて断る」「ヒロインが兄弟らしき男と車に乗っている」などと余程の独占厨を除き一見してわからないものばかりである。タチの悪いことに、これらのイベントを踏んでも以降のイベントは平常通り進みヒロインと良い雰囲気になれる為、気付かないうちに罠にかかったプレイヤーはヒロインと仲良くなっていざ被写体の申し入れをしたら無下に断られた挙句主人公が自殺という理不尽なバッドエンドに打ちのめされることとなる。ちなみに、あらすじで既に述べた通り主人公が被写体を選んで実績を残さないと廃部になるはずなのだが、バッドエンドでは主人公が何もしていないにも関わらず部は平然と存続し続ける。己の必要性を失った主人公が自殺するのも已むを得ないことだろう。これだけでも相当なクソであるにも関わらず、残り1割の個別ルートではその短さにも関わらず共通以上のインパクトを誇り、プレイヤーはこれまでのことはウォーミングアップに過ぎなかったということを思い知らされることとなる。個別ルートでもどうでもいい淡白な話が目立ち、キャラ紹介で張られた伏線を完全に無視。主人公の方も「無害な草食系男子」という設定はどこ吹く風で序盤からヒロインを名前で呼ぶだけでは飽き足らず個別では突如としてベッドヤクザ化するといったタカ坊を彷彿とさせる有様であり、「無害な草食系男子」どころか「害な男子」である。短い個別ルート中にエロを複数詰め込んだため、エロシーンが終わればすぐに別のシーンが立て続けにといったエロシーンわんこそば状態が発生し、それが終わったかと思えばいきなり数年後に飛んでエンディングになる。そのエンディングも決して褒められたものではなく、サブヒロインの1人のルートを除き写真部の存廃や主人公の成果などは一切出てこないという設定の丸投げぶりである。更には幼馴染エンドでは「一緒にいる時は衣服の着用禁止」、メインヒロインエンドでは「5年分の食料と燃料、水が備蓄された施設に引き籠り、2年間服を着ず、一切外にも出ず、ひたすら性行為に及ぶ」などといった主人公の裸族への目覚めがプレイヤーに残っていた最後の理性を根こそぎ奪うことになる。既に常人には理解し難い何かだというのに、追い打ちとばかりにメインヒロインエンドの方では「2年ぶりに学園祭に行こうと思ったけど、何か世界は細菌テロで壊滅らしい」「それは大変、弓矢とか持っていく?2年前の服も着られるかな?」などと唐突な新設定と電波な会話が矢継ぎ早に繰り広げられ、「果たして、無事に明日、部室で会えるかどうかは、誰にもわからない」とツッコミ所しかない一文で〆られるのであった。このシナリオのクソさだけで戦い抜くという、難解シナリオ一本のストロングスタイルで勝ち抜いたかの『りんかねーしょん新撰組っ!』に通じる姿勢の本作は瞬く間にスレを熱狂させた。それだけではなく、有志の検証により特定の手段を踏むと序盤の主人公名入力の文字数制限を超えて255バイト分まで入力でき、主人公名をやたら長くすることで既存のメッセージを次のウィンドウに押しだせるという仕様が発覚し、瞬く間にスレ住民の玩具と化した。その結果、メッセージウィンドウにずっぷやイラッシャイマセー、ハッピー&スマイルマンなどのAAが踊るスクリーンショットも誕生し、『部室』の凶悪さと冬の寒波に身を震わせる住民をほっとさせるのであった。以上が2013年に発売された主要エントリー作品である。この贅沢な顔触れを総覧頂いたところで、2013年の次点、そして大賞の発表をさせて頂きたい。2013年の次点は『リア充爆発しろ! ~変身能力手に入れたんだけど質問ある?~』、『少女神域∽少女天獄』、『バルドスカイゼロ』、『雛といっしょ』とする。そして、栄え有る大賞は『明日もこの部室(へや)で会いましょう』とする。2013年のクソゲー達は「低品質なシナリオ」と「企業側のモラルの低さ」が問題視されることが多く、企業の倫理観が問われることになった一年と言えよう。近年業界の盛り上がりに欠けるエロゲー分野であるが、その原因は多々あるものの「体裁を繕っておけば買う奴はいるだろう」という企業側の姿勢から来る粗製濫造も一因であり、エロゲーといえど客商売であるということを今一度メーカーには再認識して頂きたい。そのような意味を込めて、2013年の評価には上記の「低品質なシナリオ」と「企業側のモラルの低さ」を加えさせてもらうこととする。そういった観点から見ると、次点の『リア充爆発しろ!』は前年度の覇者SEX戦争から何一つ反省しておらず丸投げの設定とやりたい放題な超展開シナリオは相変わらずなのに加え、肝心のエロシーンをコピペして手を抜いた結果プレイヤーが抜けない有様であり、『少女神域∽少女天獄』はライターが好き勝手した結果シナリオが大惨事になったのに加えて、雑誌インタビューで「そこはLassということでご理解頂ければ」と自己弁護をするだけでなくWebラジオでは作品の不評を声優のせいに仕立て上げるなどメーカーの倫理観の低さが露呈することとなった。『バルドスカイゼロ』は原形を留めない原画シナリオの変更に加え、前言を易々と撤回しゲームよりも喧嘩を売っているとしか思えないメーカーの対応が目に余り、『雛遺書』は「 ― 」とも言われる通りの中身の薄っぺらさと宣言した期日すら守れないという非常識なメーカーの対応を見せつけ、名前の通り業界からexitしてほしい程であった。それ以外でも、利益優先でボイスを過剰に削った為に抜きゲーとして使い物にならない『マヂゆり』や『ブリュパン』、開発陣は同じとはいえ他作品から説明く設定を流用した『TE』など、2013年は企業側のモラルについての話題は絶えることが無かった。それらの贅沢な顔触れの中でも、『部室』は前時代的なインターフェースと作画、シナリオと整合性が無いに等しいキャラ設定、突き抜けて訳のわからないシナリオとあらゆる面で低品質さを見せつける一方で、サンプルCGやボイスを殆ど公開せず未だに作品HPで「発売予定」のままとなっているなどと企業側の意識の低さを存分に見せつけ、コミケ前の7月に見切り発車しただけなのではないかと思わせる有様であった。そもそもミルクプリン自体がクソゲー量産機Potageの姉妹ブランドであり、そういった面でも何ら反省していないと言わざるをえないだろう。中身は低品質ながら何かとネタに溢れ笑いを誘い、ぎっしり詰まったクソを笑いに昇華できるだけでなく2013年のトレンドをも兼ね備えた『部室』はやはり別格の存在であり、故に大賞とすることとした。途中までは不作と言われていた2013年だが、終わってみれば12の月全ての作品からクソゲーの選評が届き「選評十二宮」の名も出るほどの豊作であり、質、量共に高水準の1年となった。惜しくも次点となった4作品や次点とならなかった作品でも、生まれる年が異なれば次点や大賞に成り得た可能性は十二分にある。また、既に本家KOTYでお馴染となりつつあるステルス性も遅れながらエロゲー界に浸透し、ネットの充実により情報網が発達した今なお、未報告の地雷が多数存在しているという恐怖を叩き込まれた年でもあった。2014年は企業のモラルの評価方法や急増しつつあるお客様への対応など新たな課題が生まれ、次点を擁する4社全社が早くも新作を出すという穏やかではない状況ではあるが、それは次の代に譲り一先ず筆を置きたいと思う。
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元ページ 今年はこのゲームが今のところぶっちぎりだな。今後は大賞候補はこの「WHITE」レベルか、 - 名無しさん 2011-04-14 21 21 19 それを凌駕するかという基準ができたやもしれんな - 名無しさん 2011-04-14 21 21 44 ペドペドしいから躊躇っていたんだが、買わなくてよかった - 名無しさん 2011-04-15 08 47 48 順調にフラグを重ねてきたのが、性格がアレな別主人公に視点が変わって、しかも何故か別主人公と結ばれる って過去のKOTY乙ゲー版でもノミネートしてたなぁ… なんで地雷に突き進むのか。 - 名無しさん 2011-04-16 04 08 36 やったけど、急にレン視点になってフラグポンポン立ててく様は、あれ?あれ?って思ってたよ。 - 名無しさん 2011-04-16 12 24 57 ほたる√以外も、きちんと読み進めていくと違和感が凄かったな - 名無しさん 2011-04-17 08 36 13 FDでサイガ×ほたるルートをつくるそうな・・・FDでやるくらいなら製品版でやれよ - 名無しさん 2011-05-05 09 47 35 地雷原に真っ先に突入していて、一切躊躇していないのが問題だ。今現在では、総評に次点以上の作品として登場してもおかしくは無いな。 - 名無しさん 2011-05-10 23 49 39 すまんこれのどこがクソゲなんだ?まだ大帝国あたりのが若干クソゲ度は高いと思うが - 名無しさん 2011-05-15 18 15 40 むしろ大帝国のどこにクソゲ要素があるのか、というのが一般的見解かと…まぁ期待はずれではあったけどWhiteのクソさには足元にも及ばない - 名無しさん 2011-05-16 21 06 47 同人より酷いゲーム増えたよね。 - 名無しさん 2011-05-16 23 11 33 ↑↑致命的バグがある欠陥品を期待はずれというのか? - 名無しさん 2011-05-17 12 03 24 大帝国の話は大帝国のページでやれ - 名無しさん 2011-05-17 20 39 44 今年の総評を書くとするなら、大賞はWhiteと修羅恋(とジンコウガクエン)で迷うかな - 名無しさん 2011-05-18 17 15 37 本当の地獄はこれからだ・・・ - 名無しさん 2011-05-18 17 53 47 光学メディア関連工場のラインが停止して軒並み一月以上遅れているのに地震後明るく改変した?無理だろ - 名無しさん 2011-05-19 18 47 40 シナリオ修正パッチが有料3000円とか舐められてるな。 - 名無しさん 2011-05-19 19 28 47 今年は酷いな。大帝国の陰に隠れてはいるが、これも劣るとも勝らないクソじゃないか… - 名無しさん 2011-05-22 11 06 22 ↑まぁどっちもがっかりゲーだよな。でも金取る分こっちの方が悪質な気がする。 - 名無しさん 2011-05-22 17 31 59 ↑大帝国と比較すると圧倒的にWhiteのほうがクソゲな件。大帝国は普通のがっかりゲーでした - 名無しさん 2011-05-22 18 39 54 個人的にはシナリオより絵のほうが酷い気がする。ガッカリゲーレベルだが。 - 名無しさん 2011-05-24 22 00 01 シナリオも「時間なかったから震災のせいにすればいいよね」って感じの完成度。特に外注シナリオ(ほたる√等)がひどすぎる - 名無しさん 2011-05-25 00 20 59 大帝国をガッカリ判定にしたいがために、こっちまでガッカリ判定にしようとする社員乙www - 名無しさん 2011-05-25 03 21 38 Whiteは正真正銘のクソゲーだけど、大帝国はがっかりゲー。まぁ、大帝国をクソゲーにしたいのなら、年度末に総評を書けばいいだけの話 - 名無しさん 2011-05-25 14 42 25 Whiteと大帝国は大賞級ということでFA - 名無しさん 2011-05-26 18 37 48 だからなんで大帝国をWhiteと同格にしようとするの?がっかりゲーとクソゲーの違いを理解するまで半年ROMってろよ - 名無しさん 2011-05-27 06 53 39 がっかりゲー=信者の声が大きい作品、クソゲー=信者の擁護がない作品 - 名無しさん 2011-05-27 13 16 42 ↑がっかりゲー=社員の擁護の声が不自然に大きい作品、クソゲー=社員が擁護するほど墓穴を掘る作品 - 名無しさん 2011-05-27 20 16 12 どっちも賛否両論になってる時点でお呼びでないとは思う。もっと圧倒的なの持ってきてくれ - 名無しさん 2011-05-28 17 57 46 ↑賛否両論・・・お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな - 名無しさん 2011-05-28 19 15 18 賛1:否1でも賛否両論に見える信者はこえーな、おい - 名無しさん 2011-05-30 18 25 04 うん?間違い、0付け忘れた。正しくは賛100:否0,1だった - 名無しさん 2011-05-30 18 26 25 また、根拠のない戯れ言を・・・関係者様、お疲れ様です。Whiteと大帝国はクソゲーですから。 - 名無しさん 2011-05-31 01 30 58 統計も無しに賛否両論とは片腹痛いな - 名無しさん 2011-05-31 10 20 07 鬼まりみたいに全体的に薄っぺらいわけでもなく、シナリオは楽しめる√も存在する。妹に関しては嗜好の範囲で、公式炎上はKOTYとは無関係。もっと全体的にヒドイって言える部分ないの? - 名無しさん 2011-06-08 10 02 06 妹に定評のある有名メーカーで、妹ルートだと思ったら別主人公で、属性が妹なだけの普通の恋人になった。エロゲ展開で問題は解決していないという。ま、昨今のクソゲーに比べればインパクトがないな - 名無しさん 2011-06-08 15 49 23 火に油を注ぐという視点だと、鬼まりもWhiteもさして変わらんな。にしても、ねこねこって妹キャラにかなり信頼を置けるブランドだったのに…どうしてこうなった? - 名無しさん 2011-06-09 10 39 05 で、FDの出来はどうだったの?火に油を注ぐ結果になった? - 名無しさん 2011-07-02 10 51 12 FDのほたるシナリオは、駆け足感・省略感は否めなかった(ボリューム・CG不足等)が、少なくとも本編ほたるルートと「まるっと差し換え」した方が各段に完成度は高くなるだろう。 - 名無しさん 2011-07-05 20 49 13 でもファンの殆どが警戒しちゃってるから売上は相当ひどかっただろうな - 名無しさん 2011-07-15 20 07 21 本編がクソゲーなのに、なんでファンディスク出すんだろうね… - 名無しさん 2011-07-21 12 47 04 次回作では、実妹スキーに対し、真っ向からケンカ吹っかけるらしい(攻略対象な義妹の隣に、サブキャラ扱いの実妹をデカデカと描いてるらしいから)。 - 名無しさん 2011-07-25 19 42 18 自分たちの強みを完全に捨てに来てるなwwwそれ - 名無しさん 2011-07-26 17 53 55 商売する気あるのかな・・・ - 名無しさん 2011-07-26 18 59 44 ないよね・・・ - 名無しさん 2011-07-28 12 11 15 自作では、義妹ルートで[義妹が兄とラブラブしてる裏側で実妹が行きずりの男達に輪姦された挙句に自殺]という展開が仕込まれる→後日「至高(義妹)が満面の笑みを浮かべる陰で、邪道(実妹)が絶望に打ちひしがれるという展開は、自分的としては当然という感覚だったんですけど…」 - 名無しさん 2011-07-28 12 31 39 ↑ ×自作 → ○次作 間違えた - 名無しさん 2011-07-28 12 32 38 差別発言を平気でするヤツに限って、ペドを連呼する。 - 名無しさん 2011-07-30 20 53 17 それか、次回作でも「実妹を本編でサブキャラにして、わざと物足りなさを演出し、ファンディスクで攻略させる」という、お約束の「ファンディスク商法」に走るかも? - 名無しさん 2011-07-31 00 58 41 つまらないゲームのファンディスク買う馬鹿にしか売れない事を除けば、完璧な戦略だなwww - 名無しさん 2011-07-31 23 54 15 ファンディスクは基本的に無料じゃん。だから↑の指摘は若干間違っている。 - 名無しさん 2011-08-03 00 26 06 無料なのは「お返しディスク」。ソフトに同梱されているハガキを送ると貰えるヤツ。 - 名無しさん 2011-08-03 01 52 48 体験版でついていけなくて挫折した人がここに一人。 - 名無しさん 2011-08-06 20 19 43 ↑いやいや、それは挫折じゃなくて地雷回避に成功したんだから、むしろ喜ぶべきだよ。 - 名無しさん 2011-08-08 00 49 06 このスレ的には「地雷回収に失敗」だから、挫折で正しい。 - 名無しさん 2011-08-09 09 42 10 体験版のおしっこシーンで期待感全開だったからダメージが大きすぎた - 名無しさん 2011-08-10 16 27 35 おしっこシーンといえば、FDではブリジットに無かったものの、ほたるには存在した。でも、サイガ視点だけで見られる特典的エロシチュって、おしっこだけなんだよなぁ。フェラとかコスプレとかも一切無いし…。 - 名無しさん 2011-08-15 21 09 42 穢れが脳という臓器の問題なのか、無垢ゆえに耐えられず心が閉ざされていく?という心(魂?)の問題なのかあやふやなのが不満 - 名無しさん 2011-09-04 19 24 20 選評では触れてないけど、シナリオの核心に関しての説明が総じて中途半端。だからいらいらするゲーム - 名無しさん 2011-09-30 09 20 49 主な購買層に商品買わせて喧嘩売った上につまらなかったって事か - 名無しさん 2011-10-13 20 01 11 ただ「シナリオがつまらない」とか「違和感が多過ぎる」とかだけだったら、ここまで叩かれる事もなく「微妙」という評価で終わってただろうけど、「唐突に主人公が変わり、実妹を攻略される」「実妹好きに対して挑戦的な発言を仕込む」「日記で矛盾に満ちた言い訳を並べ立てる」などのコンボをやらかし、更には、叩かれた事で「自分は幼なじみ属性だから」と言い訳した事で、妹は単なる「売れ要素」なので使っており、実際は「義妹にも対して興味ない」というスタンスが露になっちゃたしね。次回作ではメインヒロインを“義妹兼幼なじみ”にして、実妹をサブキャラ扱いにするようだけど、これって「義妹スキーには謝罪するけど、実妹スキーには謝らん!」と遠回しに言ってるようなもの。Whiteでほたるルートの展開に持論展開して明確な謝罪をしていない(「反省しています」とは言っているが「ごめんなさい」は言っていない)上に「ヨスガにソラってろ」発言を仕込んだ事も有耶無耶にしているというのに、この上まだ実妹を使おうとする図太さには、もはや「呆れる」としか言いようがないかも…。 - 名無しさん 2011-10-15 20 37 54 このメーカーを見限った人は相当多いよ。言い訳半分に出したFDも中身ひどかったらしいし - 名無しさん 2011-10-15 21 16 36 ↑確かにそれは云えるね。オレもFD買った1人だけど、本編のレンとのエッチに比べて「とりあえずサイガとのエッチがあるんだからいいだろ」的にボリュームが少な過ぎる上、実妹エッチを回避するかのような選択肢を仕込んでいるし(間違った方を選ぶとエロなしエンドに到達しちゃう)、何よりCG鑑賞やシーン回想が実装されていないんだよなぁ。ちなみに、ほたるとのエッチイベントにおいてサイガ主人公で見られる特典は「おしっこ」だけ。「混浴」も「フェラ」も「コスプレ」もサイガ視点では存在しないんだよなぁ…。 - 名無しさん 2011-10-15 21 42 18 FDに関しては、ブリジット萌えの人達が「ほたるは書き直しがあるだけマシだろう、ブリジットなんかクリア後のしか書かれていない」と云っているが、オレ的には「ブリジットはシナリオがスカスカなだけで、キャラ自身に汚れイメージが無いだろう(サイガで攻略できるから)。ほたるはシナリオがダメな上に展開がアレだぞ」と云えると思う。『下級生2』のたまきんのように「一度汚れイメージを付けてしまったヒロインは、もはやどう調理しても喰えない」の典型だね。 - 名無しさん 2011-10-15 21 52 40 KOTY最有力候補と言われるだけあるよね・・・FDでさらに墓穴を掘るとは。このメーカーももうオシマイかな - 名無しさん 2011-10-30 11 11 33 次回作でも墓穴を掘った大帝国と良い勝負だな。 - 名無しさん 2011-10-30 22 02 44 エルフの『下級生2』と同様、「唯一ダウンロード版が販売されないねこねこ作品」になる可能性も大だな。 - 名無しさん 2011-10-31 02 56 51 ほーそんなに酷かったのか。んでも妹に定評があるったって実妹は一回もなかったよな? - 名無しさん 2011-11-05 07 42 44 ほたるに関しては、メーカーサイトでも実義表記はされてなかったし、キーワードが「お兄ちゃんスキスキ」と表記されていた事、更に「【ねこねこ】で“妹”といえば義妹」という認識が浸透していた事から、義理オチを期待して購入した「義妹スキー」や「実義に関係なく妹が好き」なユーザーが「蓋を開けたら実妹が他人のショタに寝取られる」という展開だったもんで多大なダメージを受けたんだよ。ちなみに「実妹スキー」なユーザーのほとんどは義理オチを警戒してスルーしている。 - 名無しさん 2011-11-05 17 49 58 ねこねこ、もう信者としても擁護できないレベルまで落ちてしまって残念でならん。クソゲじゃないが今年のだと『鬼ごっこ!』もFDで評価を下げてるみたいだな。本編にそれくらい入れろとか予想の斜め上のシチュとか妹シナリオが悪い方向に期待はずれとかこれとよく似たことに…FDは出しゃいいってもんじゃねえだろと。マジふざけんなって感じだよ - 名無しさん 2011-11-08 01 45 31 ちなみに『WhiteちょこっとFD』は、「White関連はもうFDも出さずに無かった事にしてほしい」という否定的な意見も多いというのに、それでも販売を強行しているからなぁ。それだったら[ほたるルートアーカイブパッチ]を配布しろっての。 - 名無しさん 2011-11-08 02 49 20 なるほど、それじゃ批判されてもしゃーないわな。かつて信者だったものとしては酷く残念だ。 - 名無しさん 2011-11-08 09 55 11 鬼ごっこFDは、人気投票1位のヒロインが冷遇されてるってのが大きいと思うが… - 名無しさん 2011-11-18 21 51 20 「人気1位のヒロインが冷遇」といえば『鬼まり。』がそうじゃね? 追加DLで姫やこよ何とかさんは元設定ブッ壊して恋仲にしたのに、春ねえの扱いは主人公と綾ねえがくっついた状態に無理矢理本番入れただけというお粗末なモノだったし…。ねこねこの次回作タイトルは『ゆきいろ』に決まったようだけど、多分また“義妹兼幼なじみ”は「他のヒロインよりやたらボリューム大」、“実妹”は「誰得なサブカプシナリオにするか、前面に押し出しつつも攻略不可にして、ファンディスクで攻略」なんだろうなぁ…。 - 名無しさん 2011-11-21 08 36 11 ある意味で、「エロゲなのにエロが無い」くらいインパクトあるぞ。「妹メーカーに実妹攻略が無い」というのは。 - 名無しさん 2011-11-24 05 32 55 でもって「攻略対象外なサブキャラ実妹を、別のサブキャラとカップリングさせちゃあきまへんか?」とか言ったりして。 - 名無しさん 2011-11-24 18 00 57 というか会社潰れてなかったんだな 朱の大失敗で会社畳んだ物だと思ってた - 名無しさん 2011-11-26 14 23 44 サナララやそらいろは良かった。でもこのメーカーは見限ろう、そう思いました - 名無しさん 2011-11-30 23 29 59 てか次回作ヒロイン、全員しまぱんって……『夏ノ空~カノソラ~』じゃねぇんだから…。それに「裸パッチ」適用時の立ち絵、見てて誰得って感じだし、作品スレとかでも「こんなオフィ通特典だったらイラネ!」の書き込みがあったりしたな。 - 名無しさん 2011-12-01 01 50 54 これが対象になるかならないかはともかく、ねこねこはもうダメな気がする・・・ - 名無しさん 2011-12-07 19 08 00 同意。選評の文章内にもあるように、スカーレットで消滅しておくべきだった・・・コットンソフトとはなんだったのか - 名無しさん 2011-12-15 23 52 56 今度の冬コミで販売されるグッズでも、過去作品のヒロインは使っているのに『White』のヒロインはスルーしている模様。「ごめんなさい」等の明確な謝罪も「ヨスガにソラってろ」発言の釈明も無いまま、全てを無かったコトにしようってか……。 - 名無しさん 2011-12-17 11 18 56 ↑同じような事をどみるが夏コミでやったとか(「前後おおおん!…じゃない!?でにけり」のグッズ等ゼロではないが「はぴねす!」などと比べてほとんど扱い小さ過ぎ!その上トークショーでの作品紹介でも前後おおおん!もとい^^;前後作、過去作ばかりで完全スルー)これは大賞決まってのことだけど、既にその対応をやるとはねこねこは既に次点以上を(あるいは大賞を)覚悟してるのか!? - 名無しさん 2011-12-17 23 19 51 ↑キャラソン、FD、コンシューマ移植、アニメ化までしたような2作と単発のでにけりとで扱いが違うのは当然じゃね?Oasis名義でもないし - 名無しさん 2011-12-18 03 28 24 まじかる雪希さんあたりから死兆星が見えてた。 - 名無しさん 2011-12-19 22 17 48 クソゲーを[致命的バグ部門/秀逸なのは“絵だけ”部門/操作性ダメ部門/未完成商法部門/デバッグ適当部門/特典・予約特典商法部門]とかのジャンル分けしたとすれば、この作品は間違いなく[宣伝詐欺部門]のダントツトップになるだろう。 - 名無しさん 2011-12-27 04 11 08 仮にそれを導入しても、一作品で3部門くらいはとる作品が出てくるんじゃね? - 名無しさん 2011-12-27 13 13 05 ↑まぁ、その可能性は否定出来ないけどね。あくまで「例え」だから。 - 名無しさん 2011-12-27 23 33 51 冬コミもねこねこのブースは過疎ってて、逆に実妹大好きなクロシェットが売れ行き好調だったらしい。 - 名無しさん 2011-12-30 22 09 58 ↑×4今年はそれらの中で「特典・予約特典商法部門」以外を総ナメしそうな化け物がエントリーしてるんだが…… - 名無しさん 2011-12-30 23 56 05 冬コミグッズで『White』ガンスルーしたかと思いきや、パーカーに使われていたようだ(マリカとブリジット)。でもスレとかで見たけど結構不評っぽい感じらしい。ほたるを使わないという事は、やっぱ“黒歴史”認定なんだろうなぁ。 - 名無しさん 2012-01-01 22 20 27 メーカーサイトで次回作『ゆきいろ』の人物相関図が出てるが、“やかま要員・樹奈”には「キライ」、“実妹・あきら”には「ふつう」と伸びている出所不明の矢印がある。恐らくこの“詳細不明のX”が「実妹とのサブカポー要員」になるのかもしれんな。 - 名無しさん 2012-01-06 02 51 42 ↑Whiteと関係ない作品の情報なんか要らん。メーカー粘着なら他所へ行け - 名無しさん 2012-01-06 16 50 13 ねこねこは次回作もコケたらまたメーカー畳んじゃいそうだな。それくらいWhiteによるダメージは大きい - 名無しさん 2012-01-19 19 27 29 Whiteでは「実妹は邪道」だの「ヨスガにソラってろ」だのボロクソ発言仕込んだくせに、次回作はヨスガノソラのパターンをなぞってるな。 - 名無しさん 2012-01-19 22 50 33 流れみてきたけど、攻略√ちょこっとだけって感じだな。ただWihteがKOTY次点は堅い作品だから様子見は確実 - 名無しさん 2012-01-22 10 20 14 今年はこれではぼ決まりだと思ってたが、年末に魔物が連続して出てきたからな…それも、出所がほぼ一つというのが恐ろしい。 - 名無しさん 2012-01-29 16 04 49 何気に人気投票で3票も入ってる - 名無しさん 2012-01-30 14 16 07 ヨスガ云々はウケると思ったんだろうな ああいう冗談は笑えないと単なる煽りでしかないから博打なのに - 名無しさん 2012-04-17 20 32 31 ほたる√って寝取られな感じしなかったけど・・・。まぁこの作品は描写不足が多かったからそれが悪かったんだろうな - 名無しさん 2012-04-23 04 06 42 とにかく脈絡がないから、結果として今エロゲでやってはいけない「不意打ち寝取られ」になっちゃったのが痛すぎたな。それ以外も総じてレベルが低いシナリオだし、片岡シナリオは良かったが外注シナリオが特に酷すぎる - 名無しさん 2012-05-06 10 28 55 俺は「大変いいことを言ってくれた!」と思った。mistのこともあったから「いいぞ、もっとやれ」と思った。落とし神の鼻をへし折ってやれ! - 革命的人民解放戦線赤報隊 2013-03-05 20 41 33 抑もこれを選定した反倫理的な連中のせいで保守反動が図に乗って関係ない所にまで多大なる迷惑をかけたのだ。そのことを選定委員は自己批判せよ! - 革命的人民解放戦線赤報隊 2013-03-05 20 51 01
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大怪獣デブラス 【だいかいじゅうでぶらす】 ジャンル 戦術級SLG 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 データイースト 開発元 ソルマイクデータイースト 発売日 1990年12月21日 定価 6,500円(税別) 配信 プロジェクトEGG 2010年12月21日/500円(税別) 判定 バカゲー ポイント パロディゲー怪獣に勝とうと思ってはいけない運ゲー特殊なルール 概要 特徴 評価点・バカ要素 問題点 総評 概要 地球防衛隊の兵器を駆使して、大怪獣デブラスからライバル怪獣の卵を守って戦う怪獣シミュレーションゲーム。バッテリーバックアップ機能つき。 特徴 防衛隊の兵器には戦車やジェット機は勿論のこと、メーサー砲っぽい自走砲やビームを運用する車両、果てはロケット持った人間までさまざま。 これらを使い分け、卵を大怪獣の手から守って無事ゴールまで運ぶ、或いは怪獣を特定のポイントに寄せつけないのが主なルールである。 評価点・バカ要素 迫力あるようで間抜けにも見えるビジュアルシーン、登場人物たちの喜怒哀楽に満ちた表情や軽妙な掛け合い、さらには随所に散りばめられた怪獣映画や特撮ヒーローのパロディネタがゲームを盛り上げてくる。 例えばタイトルにもなる「デブラス」は怪獣王ゴジラと『ウルトラQ』の元祖ウルトラ怪獣・ゴメスとの合いの子のような存在で、中盤で「キングデブラ」として生まれ変わった時はますます背びれがゴジラらしくなる。 そしてライバルのヤセギュルウスは「口から酸を吐く鳥型怪獣」という、ゴメスのライバル怪獣リトラに類似した特徴を持つ。(名前は同じく『ウルトラQ』の鳥型怪獣ラルゲユウスから) 防衛隊の面子も「フォースゲートオープン」(『ウルトラセブン』で戦闘機が発進する時のガイダンス)と叫びながら出撃したり、決戦に臨み「わんだばだ」(『帰ってきたウルトラマン』のMATのテーマ)と唄いながら意気を上げたりする。ただ、そんな防衛隊の背後にあるのが下水処理施設では、あまり格好がつかないのだが。 問題点 肝心の卵の移動力を決める手段がサイコロ…とよく言われるが、厳密に言うとマス目がサイコロのルーレット(作中ではサイコロンと称される)。 目押しは可能だが5・6マスの両隣は必ず1・2が配置されているという極悪ぶり。各マス目の数も小さい数が多く、全36マス中5と6は二個ずつしかない。ゆえに目押ししなかったときの期待値はサイコロをはるかに下回る。この意地悪仕様ルーレットのせいで、酷い運ゲー呼ばわりされる羽目になったと言える。 マップに配置されたユニットの種類、総数は決まっており攻略の自由度は高くない。 どちらかと言えば詰め将棋の感覚に近く、そこにサイコロンの意地悪仕様が加わり、下手を打てば開始5分と経たずゲームオーバーになれる。但しバランス的には2が出続ければ十分何とかなるレベルであり簡単なmapなら1のみでもクリア可能である ほとんどのユニットは一発で瀕死、運が悪ければ即死する厳しいゲームバランスを取っている。 ダメージを受けたユニットはマップに点在する基地に収容すれば次のターンには全快するが、基地がデブラスに踏まれてしまった場合は収容したユニットもろともオジャンである。 それに加えて中盤では怪獣が2匹に増えたり、いわゆるザコ敵…といってもこっちが2,3ユニット出てようやく勝負になるぐらい強いのだが…が出てきたりしてなかなかシビア。基本は怪獣の行く道を塞ぐ人海戦術だが、ザコが出てくるとそうもいかないのが厳しい。 上記の仕様で難易度は低くないが、「圧倒的な強さの怪獣に対し、人類が知恵を絞り必死で抵抗するもやっぱりジリ貧」という状況を再現するには持って来いのバランスではある。 総評 見所の多いゲームではあるが、ルールが独特すぎてついていけない向きがあったようだ。 そんなわけでクソゲーとの声も時々あがるが、「怪獣映画のパロディ」というゲームのコンセプトを正しく受け止めたユーザーの反応はまずまず好意的である。 エンディングに続編を匂わせるメッセージが存在したが、残念というかもちろんというか、出なかった。